今回は阪神次期監督に内定したと報じられている岡田彰布さんについて書いていきます。
①球団の黄金期を知りつくす
正直岡田彰布さんの現役時代はオリックス時代に少し見たぐらいで、ほぼ見たことがありません。しかし1985年の球団日本一の中心選手として大活躍、その後も継続的に活躍しており球団のレジェンドであったことは周りの人の反応を見ると明らかでした。
そして2003年星野監督が勇退した際に監督として球団に復帰。初年度は中心選手の不調や怪我により4位に終わるものの、2005年には中日との熱いデットヒートの末(ナゴヤドームでの激闘は今でも記憶にあります。)見事に優勝。日本シリーズでは有名な33-4を記録するものの3年で2回のリーグ優勝と、ファンは大いに盛り上がりました。
その後も2年間、中日、巨人と熱い戦いを繰り広げ、特に落合監督、原監督との采配合戦は見ごたえ十分で、リーグを大いに盛り上げました。
しかし2008年、当初は首位を独走したものの、北京オリンピック後に打撃陣の不振や故障者の続出などで調子を落とすと、先発陣の駒不足という弱点が露呈。驚異的な巻き返しを見せた巨人に最大13ゲーム差を逆転され優勝を逃し(Vやねん!)、その責任をとって退任することになります。
その後はオリックスの監督を経て解説者として活躍され、その辛口ながら忖度がなく的確なコメントで(やや聞き取りづらいのは難点ですが、、、)人気を得ています。
選手や監督として近年の球団の黄金期を知り尽くすレジェンドといえる方です。
②数々の名将も認めたその采配
岡田さんの阪神監督時代の特徴は、チームビルディングに秀でている所です。
その場にいる選手に合ったスタイルを構築することができ、理に適った選手起用を行うことが出来ます。特に適材適所に選手を置く眼は特筆しており、藤川投手、久保田投手のリリーフ転向によるJFKの構築、そして鳥谷選手をショートに固定し球団の歴史に残る選手に育て上げ、今岡選手の勝負強さを買って5番起用しプロ野球歴代3位となる147打点を記録させるなど数々の功績を挙げています。
また勝負師としての判断も長けており、名将落合監督に「今日は監督で負けた」と言わしめたり、原監督もその手腕を認めWBCのコーチに真っ先に呼ぼうとする等、その采配や読みの鋭さは数々の名将に認められています。
③現代野球に適応できるか
反面選手と距離を空けるスタンスをとっており、コミュニケーション不足が問題視されていました。そのスタンスは選手を駒としか考えない風にも捉えられることも多く(これが西投手との確執にも繋がっていました。)、2007年には久保田投手を90登板させ(NPB最高記録)酷使してしまう等、選手に寄り添うタイプの矢野監督に慣れている選手にとってどのような影響が現れるのか不安な所です。
またドラフトでの失敗も記憶に新しく、自身が絡んだとされる2005年~2008年のドラフトで長く主力になったのは能見投手(2005)岩田投手(2006)渡辺投手(2006)上本選手(2007)と片手で数えるほどしかおらず、選手の伸びしろやポテンシャルを見抜く力はそれ程高いとは言えないのかも知れません。
そして何より現場から約10年遠ざかっているので、現代野球に適応できるかが注目ポイントです。近年の野球は高津監督にあるように、選手の個性を認めつつ生かすマネジメントが主流とされています。(村上選手の振る舞いの容認等)
その為にはコミュニケーション能力が不可欠とされており、前政権でも問題視されていたコミュニケーション不足を露呈するようになればチームは瞬く間に瓦解していくでしょう。そう考えればヘッドコーチ(平田現2軍監督が有力)や他コーチ陣(今岡氏や関本氏の就任が噂されています。)がいかにそのバランスを取れるのかが勝負になりそうです。
育成路線を継続しつつ目に見える結果を求められるであろう来シーズン。FAも含めて今後の監督や球団の動きに注目です。
では
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