今回はUEFA EURO2020準決勝展望を書いていきます。
①「奪われない」配球を行えるか
まずはイタリアvsスペインです。イタリアは準々決勝でベルギーに勝利し戦術面や、メンタル面的に充実していると言えます。攻守においても連動性に優れ個々の選手の良さを引き出しており、選手が生き生きとプレーしている印象があります。
そんな中ベルギー戦でここまで躍進の立役者であったスピナッツォーラが負傷し、左サイドバックに不安を残しています。代役はエメルソンとなりそうですがマンチーニ監督がどのような布陣で臨むのかが注目です。個人的には下手に弄らない方が良いかと思いますが、、、。
そしてスイスをPK戦の末破ったスペインですが、まずは決勝トーナメント1回戦、準々決勝を延長含めで戦った疲労が気になる所です。特に攻守共に劇的にチームを代えたブスケッツのコンディションが気がかりで、彼が不調であると特に攻撃面の機能性が半減する為きちんと整えておきたい所です。あとは未だ定まらないセンターバックのラポルトの相方問題で、強度に問題を抱えるパウ・トーレス、カバーリングに課題を抱えるエリック・ガルシアどちらを起用するかは注目です。インモービレのプレーを考えるとパウ・トーレス起用の方がいいかと思われますが、、、。
試合はスペインがボール保持、イタリアがハイプレスからのショートカウンターを狙ってくると思われます。中盤の攻防が肝になりそうなのでブスケッツ、ジョルジーニョの両司令塔がいかに「奪われない」配球を行えるかが勝負のカギとなってきそうです。
②個かメンタルか
そしてイングランドvsデンマークです。イングランドは「個」を前面に押し出したサッカーでベスト4まで進んだ印象があります。未だに前線の守備や攻撃の連動性が定まっていない感はありますが、個人の能力とセットプレーで勝利を重ねて来ました。
しかしケイン、スターリングが得点を重ね、ストーンズ、ウォーカーの充実ぶりが光りピックフォードもここまで無失点に貢献しており中心選手がしっかり仕事を果たしているのは大きいと思います。またこれまで内外に問題を抱えていた代表において、殆どそういう話が出てこない(グループリーグで苦戦中でも)サウスゲイト監督のマネジメント力も素晴らしいと思います。
対するデンマークは地味ながら豊富なタレント力と、アクシデントで離脱したエリクセンの為に団結したメンタル面のブーストがチームに勢いをもたらしています。
元々タレントは地味ながら揃っており、シュマイケル(レスター)やクリステンセン(チェルシー)、ホイビュア(トッテナム)、ブライトバイテ(バルセロナ)等チームにいてくれたら非常に助かる好選手が揃っていました。またそこにドルベア(ニース)やメーレ(アタランタ)等ブレイクした選手も加わり、組織力と団結力ではイタリアに勝るとも劣らないと思われます。
しかし対するのは個に秀でた優勝候補イングランド。これまで決勝トーナメントで所謂強豪国に当たっていないデンマークにとっては未知の領域になっています。
恐らくボールをイングランドに持たせてのカウンターがメインになりそうですが個の対人能力が高いので、スペースを作るブライトバイテの動きが肝になりそうです。
そしてイングランドはデンマークの5バックをいかに崩すかが勝負になってきそうです。特に固定されていない右ウイングの人選が気になる所で、個人的にはスピードに秀でるサンチョでいいかと思いますが、サウスゲイト監督の選択に注目したい所です。
いずれも激戦になりそうな準決勝。非常に楽しみです。
では
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