今回はトッテナム所属のピエール・エミール・ホイビュア選手について書いていきたいと思います。
経歴
ホイビュア選手はデンマークのBKスキョル、コペンハーゲン、ブレンビーのユースチームでプレーし、2012年ドイツのバイエルンに移籍しました。2013年、当時チームを率いていたグアルディオラ監督に見出されプロデビューします。
しかしバイエルンの層は厚く、2015年にアウグスブルグ、2016年にシャルケにレンタル移籍をし武者修行をします。ただ2015-2016シーズン終了後グアルディオラ監督が退任、ホイビュア選手もイングランドのサウサンプトンに移籍します。
サウサンプトンでは4シーズンプレー、直近2シーズンはいずれもリーグ30試合以上出場するなど主力として活躍します。
そして2020-2021シーズン、その能力を高く評価したトッテナムに移籍すると瞬く間にフィットし、今やチームに不可欠な存在となっています。
①的確な判断力と高い対人能力
ホイビュア選手の特長は「的確な判断力と高い対人能力」であると思います。非常に判断力に優れており広い視野で的確にパスを散らすことが出来ます。またカバーリング能力も高く危ないスペースを瞬時に判断して埋めることが出来る為、彼にピンチを救われるシーンも多いです。
また高い対人能力を持ち、ガツンと体を当てボールを奪ったり死角からボールをかっさらう守備も上手いです。連動した守備もお手の物でリーダーシップもあり、前述した判断力も相まって攻守の「スイッチャー」としてモウリーニョ監督の戦術を最も体現している選手の一人だと言えます。
②剥がすまでには至らないプレス耐性
反面「剥がすまでには至らないプレス耐性」が課題となっています。フィジカルの保険がある為ある程度キープ力はあるものの、プレス耐性は決して高いとは言えずプレッシャーに負けてのボールロストが少なくありません。
トッテナムがポゼッションを重視するようなチームでは無いのでそこまで目立ってはいませんが、前述したようにチームのキープレイヤーである為、今後はホイビュア選手自身がプレス耐性を高めていくか、彼を守る戦術をモウリーニョ監督が組織するかが重要になってくるでしょう。
③2人の名将に指導される経験
また興味深いことにホイビュア選手はグアルディオラ監督とモウリーニョ監督という哲学が正反対な名将の指導を受ける貴重な経験をしています。
実際ボールの送り所やポジショニングなどは正にグアルディオラ監督仕込みといった プレーを見せていますし、まだ時間は少ないもののモウリーニョ監督には徹底した守備戦術をたたき込まれるものと思います。
稀代の名将二人に認められたホイビュア選手が今後どのような成長とプレーを見せてくれるか、非常に楽しみです。
では