今回は主要欧州リーグの2020~2021シーズン、前半戦振り返りと冬の移籍情報について書いていきたいと思います。
15回目は「マンチェスターシティ」です。
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①「省エネサッカー」の実施
今シーズンは2節にいきなりレスターに2-5の大敗を喫し出足で躓くと、持ち前の攻撃サッカーが鳴りを潜め得点力不足に陥りました。一時期はジェズス、アグエロ両者を欠く状況に陥り、新加入のフェラン・トーレスやスターリングなどを0トップ気味に添えるものの局面を打開するには至りませんでした。
そして過密日程の影響もあり、必要以上に攻撃に人数をかけずデ・ブライネのチャンスメイクに懸ける「省エネサッカー」を実施。特にリヴァプール、ユナイテッド戦等、最初から引分狙いかのようなサッカーが目立ち、グアルディオラ監督らしくないサッカーの展開は心配の声が挙がりました。
②これからが本番
しかしリーグカップでアーセナルとマンチェスターユナイテッドに連勝し決勝まで進むと、チェルシー戦では本来のパスサッカーが戻り3-1の圧勝。主力のコンディションが戻ってきたことと、コンディションの悪さが省エネサッカーを選んだ原因だったのがわかった試合でした。
特に守備陣の奮闘は素晴らしく、ルベン・ディアスは加入後に瞬く間にチームにフィット、鋭い読みと正確なフィードで試合を引き締めると、ウォーカーは変わらない対人戦の強さで右サイドを制圧、不足感があった左サイドバックはカンセロが戦術理解力の高さと攻撃性を発揮、偽サイドバック的な役割もきちんとこなし欠かせない存在となりました。
調子を上げてきて「これからが本番」と言いたい所ですが、新型コロナウイルスによる離脱者が多数出てきておりメンバーを揃えるのも一苦労な状況です。
まだまだシティの受難は終わりそうにないです。
③将来への投資
冬の移籍ですが、即戦力の補強はグアルディオラ監督も公言しているように財政面が苦しい為行うことは無さそうです。
しかし「将来への投資」は引き続き行っており、パルチザンからフィリプ・ステヴァノヴィッチを獲得、グレミオのジエゴ・ローザにも触手を伸ばしています。
また退団ですが、エリック・ガルシアはバルセロナ復帰が決定的になり、バンジャマン・メンディ、ジンチェンコなど序列を下げたサイドバックが放出候補として挙がっています。左はアケもこなすことが出来るため、魅力的なオファーが来ればどちらかが放出される可能性は高いでしょう。
ギアを上げ始めたマンチェスターシティ、今後の巻き返しに期待したいです。
では