個に頼りがちで成績が安定しないチェルシーと、勝ち点は取れているものの新型コロナウイルスの影響でウォーカー、ジェズス含む複数人選手を欠くシティ。この試合で勢いに乗りたい所です。
ということで先日行われたチェルシーvsマンチェスターシティの感想です。
両チームのスタメン
チェルシー
GK:エドゥアール・メンディ
DF:アスピリクエタ、ズマ、チアゴ・シウバ、チルウェル
MF:コバチッチ、カンテ、マウント
FW:ツィエク、ヴェルナー、プリシッチ
マンチェスター・シティ
GK:ステフェン
DF:カンセロ、ストーンズ、ルベン・ディアス、ジンチェンコ
MF:ベルナルド・シルバ、ロドリ、ギュンドアン
FW:スターリング、デ・ブライネ、フォーデン
ハドソン・オドイ(後47)、ギュンドアン(前18)フォーデン(前21)デ・ブライネ(前34)
①一方的な内容
チェルシーはツィエクが復帰、守備時4-5-1、攻撃は3トップの連携に活路を見出そうとしていました。一方シティは当初スターリングの0トップにしていましたが早々にデ・ブライネを配置、布陣も守備時4-4-2→4-5-1に変えていました。またプレスもウイングとインサイドハーフがセンターバックを追い込むパターンを用意しておりチェルシーのビルドアップを困惑させていました。
そしてライン間でパスを受けたギュンドアンの見事なターンからのシュートでシティが先制、さらにその直後こぼれ球を拾ったデ・ブライネからのパスをニアに走り込んだフォーデンがゴール、瞬く間に2点を奪います。そしてセットプレーのカウンターからデ・ブライネが押し込み、シティが前半で3点を奪います。チェルシーはボールを満足に回せず、ライン間にボールが入っても裏抜けする選手おらず、ヴェルナーがポストプレーをする中々カオスな展開に。一方的な内容で前半を終えます。
②「大敗」とも言える試合
後半チェルシーの反撃が期待されましたが、やはりランパード監督の修正が上手く行きません。前半と同様裏抜けする選手がおらず、オドイ、ギルモアを投入するものの孤立するヴェルナーをサポートできるタイプの選手では無く、困った時に高さで勝負出来るエイブラハム、ジルーを最後まで使わなかった等、まるで勝負を捨てたかのような采配に終始します。
最後にシティのミスからオドイが1点を返すものの反発力に欠け、「大敗」とも言える内容でチェルシーが敗北しました。
③もう少し戦術面、采配面に目を向けないと
チェルシーはかなり難しい時期に差し掛かっています。大きな補強をしたにも関わらず修正策に欠けるランパード監督はアーセナル戦での敗北のコメントでもあったように「走力」で片づけている節があり、もう少し戦術面、采配面に目を向けないとドツボに嵌る可能性があります。しかし前半の好調を支えたツィエクの復帰は心強い所ではあります。
シティは最近のグアルディオラ監督の哲学が揺らぐような「省エネサッカー」から、グッとギアを上げた「らしいサッカー」で快勝を収める形となりました。この試合をみるとここ最近のサッカーがコンディション面を考えてのものだったのがわかり、少し安心しました。デ・ブライネも少し休ませることが出来たので大きかったと思います。
では