今回は2020年阪神タイガーズの矢野燿大監督について書いていきたいと思います。
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①我慢、見切りの落としどころ
2年目の矢野監督に注目されたのは、初年度に目に付いた「適切な選手の信じ方」です。上記特集でも書きましたが、所謂「温情采配」が多かった昨シーズンは、勝つための選手運用が出来ず、取りこぼしが多かったです。しかし今シーズンはそれがかなり減って「適切なタイミングで適切な選手」を起用している印象が強いです。
代打の失敗が良く指摘されていますが、今年は調子がいい代打の選手が少なく(特に序盤~中盤)、優先順位も納得できる選択であったので結果論ではあると思います。また注目された藤川投手にも、本人の意向もあったとは思いますが抑えから外すなど勝負師として成長している印象はあります。
ただ根っこでは変わっておらず、近本、ボーア選手に関してはその「温情」が上手く作用した形となったと思います。偶然という意見もありますが、ここまで上手くいくほど甘い世界ではないと思いますので、何かしら監督の中で我慢、見切りの落としどころを見つけたのかも知れません。
②「勝利に繋がる」判断
ただ試合内での判断力ではまだまだ課題は多いと思います。まず相手の状況を読んだ判断がやや乏しく、初回制球に苦しむ投手に安心感を与えるバント指示、無謀なエンドランなどまだ自チームのみしか見えていない印象が強いです。
特にその傾向は巨人戦でよく見られ、原監督を意識するあまり動き過ぎて自滅するパターンが度々あります。
来年優勝するためには、今後は相手を良く知り相手の嫌がることを徹底的に行う「勝利に繋がる」判断をしていく必要があります。
③残すは優勝のみ
昨季阪神の監督に就任した際は正直「選手の成長に喜ぶ監督」という印象が強かったです。若手選手が躍動する為に尽力して一緒に喜び合う形は2軍監督だからこそ通用する形であり、「勝利」のみが重要視される1軍監督は正直「甘すぎる」と思いました。
しかし昨シーズンCS出場権争いという本当にギリギリの戦いを経験し、結果を出したことで監督として一皮むけ、更に今シーズン怪我人、不振選手や離脱者続出の中で巧みに選手運用を行い、見事に2位という結果を残しました。
残すは優勝のみですが、その中で課題となってくるのは前述した相手の状況を読んだ采配です。
1軍監督として着実に成長している矢野監督。来シーズンは「勝利→優勝」という新たなる壁を超えることは出来るのでしょうか。
では