今回は主要欧州リーグの2020~2021シーズン注目のチームについて書いていきたいと思います。
大型補強や昇格、新監督就任のチーム中心となっています。
第9回目は「バルセロナ」です。
主な加入選手(2020 9/19現在)
トディボ(←シャルケ)
ペドリ(←ラス・パルマス)
アレニャ(←ベティス)
トリンカオ(←ブラガ)
主な放出選手(2020 9/19現在)
アルトゥール(→ユベントス)
ラキティッチ(→セビージャ)
①不可欠な7選手
昨年末からチームのゴタゴタぶりが一気に噴出し、メッシ退団騒動にも繋がったクラブですが今もなお激動の最中にあります。
バルトロメオ会長が不用意に発言した「不可欠な7選手」宣言で、軽視されたと感じた他選手が移籍の噂が燻り続ける結果となりました。結果ラキティッチとビダルは移籍、
ピケ→マンチャスター・ユナイテッド?
ブスケッツ→??
など噂がまだ出続けています。しかし高年俸&今の他クラブの財政状況から考えると移籍は困難だと言わざるを得なく話は進んでいません。
練習試合でジョルディ・アルバ、ピケ、ブスケッツが起用され、スアレスも指揮官にプロとして再評価されるなど事態は収束しつつありますが、この発言は現場に余計な負担や不満を溜め込むだけの悪手でしかありませんでした。
更にセティエン前監督の契約問題が露わに。もうどうしようもありません。
②相変わらず杜撰な補強戦略
補強も前々から決定していたピアニッチ、トリンカオ以外には進んではいません。
気になるのはクーマン監督のリクエストとフロントが進めている補強が食い違っていることです。クーマン監督が求めていたのは
ワイナルドゥム(リヴァプール)
ファン・デ・ベーク(アヤックス→マンチェスターユナイテッド)
に対してフロントは
に執着している様子でした。
最近になってやっとデパイ(リヨン)にターゲットを変える等監督の意向を聞き入れる状況になりましたが、この杜撰な補強戦略は今後もチーム作りに暗い影を落としそうです。
③「チーム」になれるか
この混乱下に置いてまず現場側は「チーム」になることが求められています。残留を宣言された選手、戦力外を通達された選手、出ようとした選手、バラバラになった思惑を再び纏める作業をクーマン監督は求められます。
幸いプレシーズンでは新機軸の4-2-3-1を採用し手ごたえをつかむなど、スロイデルコーチの働きも素晴らしく、ラーションコーチの元、チームの規律は何とか保てそうです。
出戻りのコウチーニョ、若手のペドリ、アレニャも好プレーを見せる等、ポジティブな要素がピッチ上では少なくとも見えています。
今シーズンはやはりこの「チームクーマン」が復権のキーマンになりそうです。
では