今回はマンチェスターユナイテッド移籍が決まったドニー・ファン・デ・ベーク選手について書いていきたいと思います。
①パワー溢れるオフザボーラー
ファン・デ・ベーク選手を一言で表すと「パワー溢れるオフザボーラー」です。フィジカル能力に優れ、キープ力が高く当たり負けしません。そこから推進力のあるドリブルでボールを運びラストパスを放つプレーを得意としています。
また守備面でも激しく食らいつく守備ができ本来トップ下ながらボランチでも起用できる能力を持ち合わせています。
そしてオフザボールの質が非常に高い選手です。空いたスペースに飛び出す動きが秀逸で、特にニアゾーンに侵入してマイナスのクロスを上げるプレーは十八番になっています。またクロス、こぼれ球に対してのポジショニングも良くヘディングでのゴールも多い選手です。
②追いすぎる守備とリスキーなプレー
反面積極的な守備により、追いかけすぎる部分が散見されます。そしていざ攻撃になるといて欲しい所にいない場面があり、任せる守備がまだ出来ていない印象です。
またリスキーなプレーを選択する傾向にあり、難しいコースを狙い過ぎてパスが引っ掛かる場面が多いです。特にボランチ起用された場合、バックパスや堅実なプレーが必要になる場面もある為今後は減らしていきたい所です。
③二大巨塔との共存
アヤックスで実績を積み満を持してマンチェスターユナイテッドに移籍したファン・デ・ベーク選手ですが、そこにはブルーノ・フェルナンデス、ポグバという「二大巨塔」が同ポジションに待ち受けています。突破力に秀でているわけではないのでサイドでの起用は考えられず当面は彼ら二人のバックアップとして起用されると思われます。
しかし「共存」の芽もないわけではありません。3センター起用時にはインサイドハーフでポグバと同時起用、トップ下orウイングにブルーノ・フェルナンデス起用で3人を同時にピッチに立たせ、輝かせるシステムも考えられます。
新天地でも付ける背番号34はアヤックスのチームメイトであり友人で、現在脳の損傷を追って闘病中のヌーリ選手の背負っていた番号です。友人の番号を背負ってプレミアに乗り込むファン・デ・ベーク選手。活躍を期待したいです。
では