※ネタバレ有り
今回は「ペルソナQ シャドウ オブ ザ ラビリンス」について書いていきたいと思います。
プレイ時間 約67時間
クリアレベル 81
①世界樹の迷宮シリーズとのコラボ作品
本作はアトラスの人気RPGである「ペルソナシリーズ」と「世界樹の迷宮シリーズ」のコラボ作品であり、世界観はペルソナシリーズをベースとしているもののダンジョン探索や戦闘システムは世界樹の迷宮シリーズのものを取り入れています。
ダンジョン探索ではマス目があるだけの方眼紙のようなマップにタッチペンで壁を書き込んだり、扉や階段などを示すアイコンやメモ書きを設置するDSの機能に適応した方式を採用。どちらかというと「真・女神転生STRANGE JOURNEY」や2以外のデビルサマナーシリーズのような感覚(所謂ウィザードリィ方式)でプレイする事になります。
ただ到達時点ではとても倒せるような相手ではないF.O.E(Field On Enemy)がいるのでそれだけは気を付けましょう。
また戦闘では前列最大3人、後列最大3人、合わせて5人まででパーティーを形成。メインペルソナに併せて「サブペルソナ」を付けることが出来、スキルの組み合わせも多彩。それにより前列、後列向き特化のキャラも作れるようになり戦略性の高い戦闘を可能としています。
その為「ペルソナシリーズ」だけをプレイしているユーザーの方はかなり戸惑うものの、相手の弱点を突いたりクリティカルを発生させるとターン開始時に最速で行動出来る上次の行動のコストが0になる「BOOSTシステム」という、プレスターンに似たシステムを採用している事もあり比較的すんなり入れると思います。
②良質なクロスオーバー
そんな中で素晴らしかったのは良質なクロスオーバー。
舞台が「学園祭」であるので学生あるあるが再現され、特に運命の相手を選択肢で選べる第二幕の「ごーこん喫茶」では各キャラ(パーティーキャラだけでなくベルベットルームの住人も含まれています。)それぞれにイベントが用意されており内容も濃厚。かなり手の込んだものとなっており必見となっています。(また相手を選ぶ選択肢も原作をプレイしている方を感嘆させるものとなっており、それだけでも楽しめます。)
またキャラ同士の絡みもファンを歓喜させるものとなっており、真田と千枝の脳筋ステゴロ肉愛好者の先輩後輩関係やコロマルとクマのマスコット対決、さらにエリザベスの暴走と見ごたえ抜群のイベントが用意されています。
③やや大味な戦闘バランス
ただ戦闘バランスがやや大味で、特に雑魚戦においてハマ・ムド系の即死魔法が猛威を振るい、どちらも使える直斗がいるかいないかで難易度は大きく変わります。
また回復手段が多く属性を持つスキルも登場、無くても連続攻撃や範囲攻撃でBOOSTが取れる物理攻撃偏重になりやすく、天敵である反射も存在しない為最終的に物理スキルでごり押しが最も有効な戦闘パターンになりがちです。
新キャラの善と玲も全属性攻撃&回復を持っており汎用性は高いものの、後半に行くにつれサブペルソナの付け変えが出来ないことや火力不足もありスタメン落ちする事もしばしば。サポートキャラとしては有用ではあるものの、もう少し戦闘面で輝ける場面が欲しい所でした。
やや癖が強くプレイする人を選ぶものの、各シリーズファンならプレイしたい本作。ホラー嫌いな人以外(放課後悪霊クラブはトラウマになり兼ねません)おススメと1作となっています。
では
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