今回はアトレティコマドリード移籍が決定したフリアン・アルバレス選手について書いていきたいと思います。
経歴
フリアン・アルバレス選手は2016年にアルゼンチンの名門リーベルプレートユースに入団すると、2018年にトップチームデビューを果たします。
その後主力では無いものの数々のタイトル獲得を経験し、2021年からはレギュラーに定着。同年20得点12アシストと才能を開花させ一気に注目度が上がります。
そして2022年冬にマンチェスターシティに移籍。夏までリーベルにレンタルされる形の移籍でしたが、加入直後に新チームに即座にフィット。ハーランドの加入もあり出場機会は限られていたものの公式戦17ゴールを挙げる活躍を果たし、チームの3冠達成に大きく貢献します。
翌2023-2024シーズンはセンターフォワードだけでなくインサイドハーフ、ウイングとしてプレーする機会が増え万能性を見せつけると、ハーランド、デ・ブライネの怪我もあり公式戦19得点を記録。今後の攻撃陣の中心的選手として期待されましたが、選手自身は安定したプレー時間、起用を求めており移籍を望むと、グリーズマンに代わるアタッカーの軸を探していたアトレティコマドリードが総額9500万€で獲得。
同胞でもあるシメオネ監督の下、主軸として得点量産が望まれています。
アルゼンチン代表では2021年に初出場。2022年カタールW杯では不振のラウタロ・マルティネスに代わりにグループリーグのポーランド戦からスタメン出場するとゴールを記録。その後のオーストラリア戦もゴールを決めベスト8入りに貢献すると、決勝までレギュラーとしてプレー。チームの優勝に大きく貢献し、その後もレギュラーとして「神様」メッシと極上のハーモニーを奏でています。
①共有力と強度に優れた万能アタッカー
フリアン・アルバレス選手は「共有力と強度に優れた万能アタッカー」です。
高水準の技術に併せて判断力が抜群に高く、どんなタイプのアタッカーでも合わせていける器用さを持っています。ハーランドに対してはセカンドストライカーとして振舞い、逆にメッシに対してはサイドに流れ起点になり、デ・ブライネに対してはパスの送り先に。これ程多様性に優れたアタッカーは他にいないと言えます。
さらにウイングだけで無くトップ下、インサイドハーフも高いレベルでこなせ違いを生む事が出来るポリバレント性を持ち併せており、守備強度も非常に高く、ミュラーやグリーズマン等と並んでアタッカーとしては世界最高峰とも言えるものに。
正直監督にとってこれ以上ない程有益な選手であり、グアルディオラ監督が最後まで引き留めようとする気持ちもわかります。
②飛びぬけて高い能力は
反面試合を決め切る程の飛びぬけて高い能力は持ち併せておらず、シティでレギュラーを掴み切れなかったのも「決定力」に突出しているハーランドの存在があってのものです。またチーム自体の戦い方や一緒にプレーする選手によりパフォーマンスが左右されやすい選手なので、彼以外にいかに共有力が高いアタッカーがいるかどうかも大事になっています。
③チームに様々な選択肢を与えてくれる存在に
その点を考えると新天地アトレティコではグリーズマンやコレアは文句なしでセルロートはやや不安(彼のお膳立てに専念すれば輝けると思います。)な所で、2トップや縦関係、3トップの2シャドー等、加入するとチームに様々な選択肢を与えてくれる存在になってくれそうです。
特にグリーズマンは共に似たようなタイプでありながらアルバレス選手の特長を考えると相性は抜群。共に高い守備力も持ち併せている為、攻撃だけでなくアトレティコの堅守復活に一役買ってくれるかも知れませんね。
プレータイムを望み移籍したフリアン・アルバレス選手。シメオネ監督の下どのような輝きを見せてくれるのか、楽しみです。
では
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