エス・ノト～死への恐怖～【BLEACH】

※ネタバレ有り

今回はアニメBLEACHのストーリー「千年血戦篇」のキャラ「エス・ノト」について書いていきます。

①不気味なオーラを放つ男性

見えざる帝国（ヴァンデンライヒ）の精鋭部隊である星十字騎士団（シュテルンリッター）に所属する不気味なオーラを放つ男性。

別世界ではシスロディアのレナの警察組織「蛇の目」の一員として活動しています。

セリフに片仮名や旧仮名遣いの「ヰ(い)」を交えた独特の喋り方を行い、非常に不気味で読みづらいものとなっています（それ故に声優の松岡禎丞さんの怪演は必聴です。）が、ユーハバッハへの恐怖心や忠誠心は高く基本は臆病な性格です。

しかし意外に真面目で情報をしっかり把握してから動く等慎重な部分も持ち合わせており一兵士としては優秀で、いずれの侵攻時も最前線に立っています。

因みにマスクの下の素顔は唇が削ぎ落とされて歯が剥き出しになっているという非常に不気味なもので、滅却師完聖体を含めネット上では「検索してはいけない言葉」としても有名です。

②死への恐怖

星十字騎士団に入る前は人工呼吸器で繋がなければ生きていけない程の重症患者であり、ユーハバッハから過去に行われた聖別から生き残ったとして力を与えられることとなります。

「天国ってのは呼吸の苦しくない所かな…地獄ってのは今よりもっと苦しい所なのかな…そうだとしたら…怖いな…」

この時に味わった死への恐怖、そして命を救ってもらったユーハバッハの怒りに触れて粛清される恐怖が源となって凄まじい力を発揮。

第一次侵攻の際は恋次、白哉と交戦。白哉の「千本桜景義」を奪い圧倒し、更に能力により発狂され我を失わせた状態で奪った卍解で攻撃。彼を死の淵まで追い詰めます。

｢真の恐怖トハ理由モ無ク際限モ無ク只々体ヲ這イ上ル夥シイ羽虫ノ様ナモノ……吾々ハ本能カラハ逃レラレナヰ」

その後元柳斎に襲い掛かるも流刃若火の前に一撃で返り討ちに。それでもバズビーのお陰で火傷程度に収まり生還します。

そして第二次侵攻時には卍解を失った事を残念がるも、ルキアと交戦。最初はルキアの袖白雪の能力により能力を抑えられ氷漬けにされるも、ユーハバッハに対する恐怖がきっかけで完聖体を発動。彼女を発狂寸前まで追い詰めるものの、救援に駆けつけた白哉によって阻害されます。

｢僕ハ淋シい　淋シい淋シい淋シい淋シイヨう……僕ノ千本桜ハドこ？｣

一度は瀕死に追い込んだ相手に挑発するものの微塵も恐怖を感じない白哉に激昂し、ガシャドクロを彷彿とさせる巨大な姿に変貌するも、白哉の言葉に支えられたルキアの卍解「白霞罰」を喰らい身体の芯まで凍らされた後に、克服したと思い込んでいた死の恐怖に怯えながら崩れ落ち死亡します。

「怖いよ　僕は死ぬのかな　僕は地獄へ行クノかな　許シテ陛下　怒らなイで　怖いよ　苦シイノは怖いよ　痛いのは怖イよ

怖い　怖い　怖い　怖イ　怖イ　怖イ　怖イよ　怖...」

自身の力にもなった「恐怖」を感じながらの死。何とも皮肉な最期となりました。

③恐怖（ザ・フィアー）

与えられた聖文字は「F」で、能力は「恐怖（ザ・フィアー）」。

命中すると相手に「絶大な恐怖のイメージ」を味わせる光の棘状の神聖滅矢（ハイリッヒ・プファイル）を放つ能力で、並の相手では一瞬で発狂して心が焼き切れてショック死、強靭な精神力を持つ者も一時的に動きを制限させてしまいます。

更にこの矢は液体化し一度接触すると物質に絡みつくように浸食し、実質矢を避けるしか回避出来ない能力となっており、使用者の言葉による精神攻撃も併せて凶悪な性能を誇ります。

しかし死んでいるのと同じような状態の相手には恐怖が通じないという弱点があり、袖白雪の能力により無効化され一度は氷漬けにされます。

ただ滅却師完聖体の「神の怯え（タタルフォラス）」を発動するとその範囲は神経にまで及び袖白雪の能力を貫通。そのグロテスクな見た目、そしてルキアに見せられた幻のエグさ（仲間の死）から相当なインパクトを与えましたが、前述したようにルキアの卍解の前に敗北することとなりました。

あり得ないとされた「白哉の敗北」を実現し、星十字騎士団の強さと「恐怖」を植え付けたエス・ノト。作中でも最もインパクトを与えたと言ってもいいキャラです。

では

きちのうすめ雑記