※ネタバレ有り
今回は「機動戦士ガンダム 水星の魔女」のキャラ「エラン・ケレス」について書いていきたいと思います。
①氷の君
ベネリットグループ御三家の一つ「ペイル・テクノロジーズ（ペイル社）」の擁立するパイロットで、決闘委員会にも所属しているパイロット科3年生の青年です。
別世界では妹を元に戻す為、鬼殺隊に入隊しています。
学園内の誰にも心を開かない孤高の人物で、基本的に他者とは必要最低限のやり取りしかせず、シャディクぐらいしか交流を持つ生徒はいません。
それでも決闘の個人戦オッズランキングでは最上位に位置しているようにパイロット能力は高く、その喋らない姿や成績の良さから「氷の君」とも呼ばれています。
作中ではガンダムに乗るスレッタに興味を持ち積極的に関わるようになり、魔女の疑いをかけられ幽閉された彼女に食事を運んだことをきっかけに、好感を持たれるようになります。
しかし興味を持った理由はスレッタが自身と同じガンダムに乗るために生み出された強化人士（ガンダムシリーズでは強化人間と主に評されています。）であり、彼女ならば自分の気持ちを理解してくれるかもしれないという希望の表れで、後に彼女が強化人士ではないという事を知ると八つ当たりの意味でグエルに決闘を持ち込み初めてガンダム・ファラクトを解禁。彼を完膚なきまでに圧倒しスレッタに決闘を申し込みます。
そして同じガンダムのパイロットでありながら自分にないものを全て持っており、呑気に「勝ったらエランさんの事を教えてもらう」とスレッタへの嫉妬と羨望を叫ぶも、エアリアルによりビットを機能停止させられ、エアリアルの一斉射撃により機体が破壊され敗北。その際に自身の誕生日の記憶が戻り、日を改めてスレッタとエランは二人で出かける約束をします。
「僕のことを教えてくれ……？僕はガンダムのために造られた使い捨ての駒だ……そう答えれば君は満足なのか 意外と意地が悪いじゃないか、スレッタ・マーキュリー！」
しかしペイル社は敗北した強化人士4号を用済みと判断し廃棄処分が決定。彼もスレッタと同じくバースデーソングを口ずさむも、二人で出かけることは叶いませんでした。
②生きることに固執
その後新たな「エラン・ケレス」として強化人士5号が登場。前任者と違い常に笑顔を浮かべた柔和ながら軽薄さを感じさせる性格になっており、周囲から驚かれるものの即座に受け止められる程の適応力を見せます。
ただ肝心のスレッタには距離を物理・心理両面で一気に詰めようとしてドン引きされる等、中々心を開いてくれることはありませんでした。
前任者と違い「生きること」を主目的に置いて積極的に行動しており、抜け目の無さと頭の回転の速さを生かして自身の生き残る術を探し続けます。
しかしバトルロイヤルイベントで不甲斐ない戦績であったことからペイル社CEO4人にエアリアルの奪取を指示されるも失敗。追い込まれた5号はスレッタを脅迫するも拒絶され、シャディクに身を隠すのも兼ねて軟禁されます。
「キミにはわからないよ…絶対…」
その際に自身と境遇の似ているノレアに共感し寄り添っていくも、彼女はルブリス・ソーンに乗り学園を襲撃。彼女に本心を伝え止めに入るもその想いも虚しくドミニコス隊に機体ごと撃ち抜かれ死亡。ただただ絶叫するしかありませんでした。
「僕と来い！。生き方が分からないなら一緒に探してやる！怖いなら隣にいてやる！
逃げるのが怖いなら、僕をあの絵の場所に連れて行け！その先のことなんて後でいい！生きていいんだって！証明させろよ！！」
その後自ら地球寮の面々と行動を共にすることを決意。スレッタに4号の最期を伝え、クワイエット・ゼロ攻略にも参戦。プロスペラの仮面だけを銃撃し命を奪わないという離れ業を見せ戦争の終結に貢献。
エンディングでは約束通りノレアの描いた絵の場所を探しています。
「場所くらい書いておけよ…。」
③性格の悪さを最大限に発揮
そして当のオリジナルはというとペイル社の中でも相当上の立場で、饒舌ではあるものの尊大な振る舞いが目立ち選民思想が強い人物です。
ただ経営者としての能力は非常に高かったもののパイロット能力は平均以下だった為、ベネリットグループの総帥を決めるホルダー制度が実施されるアスティカシア学園には強化人士を影武者に送ることになります。
物語では4号の代わりにインキュベーションパーティーに出席した以降暫く出番は無かったものの、ミオリネがベネリットグループの解体と全資産の売却を発表した際にCEO達4人に辞表を突き付けその場を後に。土壇場で手のひら返しをするという性格の悪さを最大限に発揮し颯爽とその場を去り、戦後はその能力の高さを如何なく発揮。アスティカシア学園の存続や従業員の再就職含め数々の功績を残しています。
「ヘッドハンティングってやつ？ ペイルグレードの下じゃ飼い殺しだからさ じゃ♪」
それぞれ異なるキャラクターを持ちながら人気を得るというキャラとなったエラン達。ガンダム作品の中でも異色の存在となっています。
では
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