※ネタバレ有り
今回は「機動戦士ガンダム 水星の魔女」の機体「ディランザ」について書いていきたいと思います。
①拡張性、汎用性の高さ
ベネリットグループ御三家の一つ、ジェターク・ヘビー・マシーナリーが開発したモビルスーツで、形式番号は「MD-0031」。
パワーに優れた重量級の機体であるものの出力は高く、ホバー推進による高速移動が可能。さらに足りない要素を積極的に付与させていく設計方針が採用されているので拡張性、汎用性も高く、用途に合わせたカスタマイズが可能となっています。
そしてその特徴は結果的に機体のバランス向上に繋がり、その安定感からジェターク社を代表する傑作機となっています。
②鳴り物入りで登場したものの
その中での一つのバリエーションは「グエル専用機」。
マゼンタ色が特徴の機体で、十字型に刃が広がる長柄武器ビームパルチザンと頭には羽根飾りが特徴のカスタマイズ機ですが、作中では鳴り物入りで登場するもエアリアルのGUNDビットであっさり全身をバラバラにされた後に、ブレードアンテナをビームサーベルで切り落とされ敗北することに。
その後クワイエット・ゼロ計画を阻止すべく再びグエルが搭乗。ラウダのガンダム・シュバルゼッテの奇襲を受け交戦するも大きく損傷。爆発寸前まで追い込まれるもののフェルシー機の消火剤ジェルランチャーによりグエルは救助。そのまま投棄されたと思われます。
そしてカラーリングは一般機と同様ながら両肩のシールド、特徴的なブレードアンテナ、専用の長柄の大型アックスを持つ「ラウダ専用機」も登場。
ただグエルがエラン・ケレスとの決闘の際に無断で使用し、ファラクトの電磁ビームを受け機能停止し四肢を破壊され敗北。
そのままフェードアウトするものかと思われましたがランブルリングでは遂に本人が使用。フェルシーの援護もあってエアリアルと対峙するものの、直後に乱入したガンダム・ルブリス・ウルのガトリングにより頭部が損壊。ルブリス・ウルに踏み倒される形でそのまま機能停止し以降は登場しませんでした。
③兄弟の悲劇を食い止める事に成功
上記のように専用機がありながら所謂「やられ役」が多く不遇な機体となっていますが、最も活躍したのはまさかの一般機。
シーズン1ではダリルバルデのアグレッサーとして初登場するもののバラバラにされる等不遇であったものの、シーズン2ではフェルシーの乗機として登場。撃破されたラウダ機を自らが盾となって守り、学園が再度襲撃された際にも出撃しチュチュと共闘し学生を守り抜くことに。
さらにクワイエット・ゼロ計画阻止の際にグエルとラウダの兄弟喧嘩の終盤に乱入し爆発しそうなグエル機に消火剤ジェルランチャーを発射して見事に阻止。兄弟の悲劇を食い止める事に成功しています。
専用機がある中まさかの一般機が一番活躍したディランザ。ガンダム史においても珍しい機体となっています。
では
HG 1/144 ディランザ (グエル専用機) プラモデル〔BANDAI SPIRITS〕(220721予約開始)
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バンダイスピリッツ HG 1/144 機動戦士ガンダム 水星の魔女 ディランザ (一般機/ラウダ専用機) プラモデル (ZP108532)
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