ミハイロ・ムドリク～圧倒的な加速力とドリブル精度～【特集】

今回はチェルシー所属のミハイロ・ムドリク選手について書いていきたいと思います。

経歴

ムドリク選手はシャフタール・ドネツクの下部組織出身で、2020年にトップチームデビュー。2021-2022シーズンはロシアのウクライナ侵攻によりリーグが無期限休止するまでレギュラーとしてプレー。そしてオフにはその才能に目を付けたレバークーゼンやニースなど5大リーグへの移籍話が出るものの成立しないまま新シーズンを迎える事となりました。

それでもムドリク選手は再開されたウクライナリーグだけではなく、チャンピオンズリーグでも躍進。ライプツィヒ戦では1ゴール2アシストの活躍でインパクトを与えると、最終的には3ゴール2アシストの活躍を果たします。

するとアーセナルを始めとしたビッグクラブへの移籍話が再燃焼すると、アーセナルとライバルのチェルシーによる争奪戦が勃発。最終的には直接交渉し、より金額を多く払うとしてチェルシーの移籍が決定。総額1億€とも言える巨額の移籍金でロンドンに新天地を求める事となりました。（シャフタールはその移籍金から2500万＄をウクライナ兵や遺族支援に寄付することを発表しました。）

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ウクライナ代表では2022年の親善試合で代表デビュー。中心選手としての活躍が期待されています。

①圧倒的な加速力とドリブル精度

ムドリク選手の特長は圧倒的な加速力とドリブル精度であると言えます。

スプリント力が非常に高くアジリティも優れている為、相手と向き合いつつ瞬間的にマークを剥がすと、爆発的な加速で一気に相手を置き去りにしてしまいます。（プレミアリーグデビュー戦では今シーズンリーグ最高の時速36.63kmを記録しています。）

そして足元の技術も非常に高く、細かいタッチで密集地帯も抜けることが出来、インサイドでもトップ下でも機能する選手です。

また昨シーズンまで課題であったシュート精度も確実に良化、決定力も備えてきており、特にコントロールシュートの質は非常に高いです。

その打開力とポテンシャルはプレミアリーグでもトップクラスであると言えます。

②メンタル面の改善

反面メンタル面には改善が必要であり、試合から全く存在感を無くすなど好不調の波の激しさが見受けられます。またSNSでククレジャを批判した書き込みに「いいね」を付けてしまう等やや感情的な行動も見受けられ、メンタル面はまだまだ幼さが見受けられます。

そして守備も激しい守備を見せたと思いきや簡単に相手を通してしまう等集中力を欠く場面もあり安定感はあるとは言えず、いかにメンタル面を改善しコンスタントにチームに貢献出来るかが今後のカギとなってくるでしょう。

③チームの崩しの切り札にする為には