今回はACミラン移籍が決まったディヴォック・オリギ選手について書いていきたいと思います。
経歴
オリギ選手はヘンクのユースに入団後2010年にリール(フランス)のユースに移籍します。
その後2013年にトップチームデビューを果たすと2014-2015シーズンにはリーグ戦8得点を挙げる活躍を見せ、予め決まっていたリヴァプール(イングランド)に活躍の舞台を移すこととなります。
しかしリヴァプールではレギュラーを掴むことが出来なかったものの、2016-17シーズンにはセンターフォワード、左ウイングの控えとして確かなインパクトを与えると、翌シーズンにレンタルで加入したヴォルフスブルクでは主力としてプレー。
2018-2019シーズンに再びリヴァプールに帰還すると、マージーサイドダービーでの決勝ゴールを皮切りに、チャンピオンズリーグ準決勝バルセロナ戦2ndレグでは2ゴールを挙げ劇的な決勝進出に導くと、決勝のトッテナム戦では貴重な追加点を挙げる等勝負強さを見せ優勝に多大な貢献を果たします。
その後も大事な所で使われる等スーパーサブとして活躍しますが、ジョタ、ルイス・ディアスの加入で出番が激減。契約を延長することなく出番を求めACミラン加入が決定し、イタリアで新シーズンを迎えることとなりました。
ベルギー代表には2014年にデビュー。2014年W杯に出場しグループリーグ2戦目のロシア戦では終了間際にゴールを決め勝利に貢献しています。
①並外れた身体能力と決定的な一発
オリギ選手の特長は並外れた身体能力と決定的な一発です。
類まれなる身体能力を誇り、体幹の強さだけではなくスピードや敏捷性にも優れフィジカル面では世界でもトップレベルであると言えます。特にボディバランスに優れており、無理な態勢でのあり得ない態勢でのフィニッシュは彼の大きな武器となっています。
また勝負強さも持っており前述したように悉くビッグマッチで結果を残しており、その一発は決定的且つ局面を打開するスーパーゴールである為、監督にとっては行き詰まった時に快く出せるカードとしては有用です。またその特殊な能力は何とも魅力的で、クロップ監督は度々ビッグマッチで彼を投入していました。
そして両ウイング、センターをこなせる利便性もあり、監督からしたら非常に助かる選手です。
②ポジショニングと継続性
反面ポジショニングに課題があり、味方との連携で相手を崩すことはあまり得意ではありません。また連動した守備は得意では無いので、精錬されたプレスが特徴のリヴァプールでは度々彼が穴になる事がありました。
そのことから継続性にも欠け、彼が活躍するかどうかは使ってみないと分からないことから、オリギガチャと例えられえる等、まだまだパフォーマンスの安定感には欠けています。
その為インパクトのあるゴールを度々挙げながら、リーグ戦二桁ゴールを記録したことは無く、中心選手としてして活躍するにはポジショニングを磨き少しでも確実性を高めることが必須となっています。
③監督の手腕に期待
新天地のミランではセンタフォワードのファーストチョイスとしての起用が想定されていますが、前述した課題もあり結局はジルー、イブラヒモビッチに頼らざるを得ないか不安な所です。
ただ両ウイングの層も決して厚くはない為出場機会には困ることは無く、コンスタントにプレーする機会は与えられると思われます。
キーマンとなりそうなのはやはりピオリ監督。選手の能力を最大限に引き出せる監督の存在は、やや伸び悩みの印象が強いオリギ選手にとっては追い風になりそうで、継続性さえ身に付ければ世界トップクラスの実力を持っている選手だけにその起用法が注目されます。
その勝負強さを発揮しミランを再び欧州にトップに引き上げる為に呼ばれたオリギ選手。新天地でもあっと驚くスーパーゴールを連発出来るか、注目です。
では
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