※ネタバレ有り
今回はアニメPSYCHO-PASS サイコパスの登場人物「東金朔夜」について書いていきます。
①史上最高値の犯罪係数を記録した潜在犯
槙島の事件後に公安局刑事課一係に入局した元セラピストの経歴を持つ執行官で、ミステリアスな雰囲気を持つ大人の男性です。
別世界では大企業の特殊工作部隊として活動しています。
性格（表向き）は寡黙かつ冷静、さらに執行官としては珍しく事件に際しドミネーターを多用せず時には説得という手法を取ることもある等、朱とは相性が良く彼女へアドバイスを送ったり、行動を共にすることも多いです。
「現状起こりえないことが、二つ重なっている。しかし、必ずどちらかが起こった。二つの可能性が等価なら、執行官は監視官を信じるべきだ。」
ただ過去に史上最高値の犯罪係数を記録した潜在犯（769）であること、そして東金財団という国内有数の薬剤特許を持つ巨大医療財団の親類縁者であることから謎も多い人物です。
因みに身長・体重・タバコの銘柄等、狡嚙と類似している部分は多く、朱が心を開きやすくなる部分は多かったと言えます。
②朱の潜在犯堕ちに執着
作中序盤では朱の良き理解者、そして良き参謀役として活躍しますが、不審な言動や朱への意味深なデータ収集等が描写されると徐々にその本性が明らかに。
その正体は東金財団の理事長にして科学者でもある母の東金美沙子により生み出された人工的な免罪体質者で、幼少の頃より免罪体質を維持させるべく様々な残虐行為を平静で行わされる等、実験対象として過ごしていました。
ただ10歳の時に母がシビュラの一部になると告げると逆上し彼女を殺害。（しかし脳は損傷を逃れシビュラの一部になります。）その後は免罪体質も消失し、前述した犯罪係数を記録し矯正施設送りに。
その後は公安局の執行官に配属される裏でシビュラの番人としても暗躍。「シビュラとなった母を清く美しく保つ」という理由で3年の間に5人の担当監視官の犯罪係数を事件捜査中に意図的に上昇させドミネーターのエリミネーターモードで殺害するという凶行に出ます。流石にシビュラに問題視され一度は矯正施設へ逆戻りさせられるものの、更生（表向き）したとされ再びシビュラの忠実かつ獰猛な番犬に。
しかし彼の歪んだエゴは治ることは無く、朱の潜在犯堕ちに執着。（彼女がメンタル美人であったことも余計に加速させています。）後半につれてそのどす黒い本性を明らかにしていきます。
「この状況で、なんて美しい！ だからこそ、黒く染めてやりたい！」
③歪んだ感情と尋常ではない執着心
作中後半では霜月に自身の正体を明かし拘束し脅迫。朱の祖母の居場所を聞き出し拉致し、鹿矛囲に殺意が行くよう彼女をドミネーターで撲殺します。
それでも朱の色相は濁らず、逆に自身の計画を看破され挫折。鹿矛囲を自らの手で殺害しようとします。
その後鹿矛囲に襲いかかるところを朱に制止され、手錠で繋がれるも無理やり逃亡しシビュラの中核に。発狂しながらも再び朱の色相を濁らせる為に自身が彼女の祖母を殺害したことを告白。しかしそれも失敗し、一緒に居た鹿矛囲とドミネーターで相打ちになり右腕が吹き飛び失血多量により絶命。
その朱に対して見せた歪んだ感情（ヤンデレ）、そしてシビュラの一部になった母への尋常ではない執着心（マザコン）は当初のイメージとはかけ離れており視聴者を驚愕させましたが、本作では少なかった人間の持つ残虐性を真正面から表現した人物という点では大きな役割を果たしたと言えるでしょう。
では
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