今回は主要欧州リーグの2021~2022シーズン総括を書いていきたいと思います。
初回は「エバートン」です。
リーグ 勝ち点39 11勝 6分 21敗 43得点 66失点 16位
FAカップ ベスト8
リーグカップ 3回戦敗退
基本布陣
過去記事はコチラ↓↓
①指揮官の力不足
今シーズン途中解任されたベニテス監督に代わり就任したランパード監督ですが、初戦のFAカップブレントフォード戦では大勝を果たすものの、その後12試合で3勝1分8敗とチームは低調な出来に。
タレントは揃っているもののとにかく噛み合わず、冬の目玉補強であったファン・デ・ベーク、デレアリも不発。さらにランパード監督はチームに明確な指針を示すことが出来ず敗北を積み重ねると公に選手を批判する等、チェルシー時代からの進歩は見られず力不足を露呈。ボール支配率17%とプライドを捨て守勢に出たマージーサイドダービーにも敗れついに降格圏に足を踏み入れることとなります。
これまでプレミア創設以来降格を味わっていなかった名門がついに落ちるのか。補強の失敗、そして監督の力不足、そんなチームの状況から考えれると初の降格は徐々に現実味が帯びていきます。
②逆転で残留を決める
しかし35節のチェルシー戦でリシャルリソンの虎の子の1点を守り勝利すると、強豪相手の勝利が自身に繋がったのか続くレスター戦にも勝利し降格圏を抜け出すと、残留決定を懸けた33節のクリスタルパレス戦では前半0-2から後半怒涛の3連発で逆転勝利。劇的な形で残留を決めます。
そんな中で奮闘していたのはリシャルリソン。前述したチェルシー戦でのゴールを含め、クリスタルパレス戦でも同点ゴールを挙げ、チーム唯一の二桁得点を記録し残留の立役者の一人に。スコアラーのカルバード・ルーウィンを怪我で大半を欠場していたことを考えると、シーズン通しての活躍も評価されます。
そしてゴードンの台頭。今シーズントップチームに定着した20歳の生え抜きは特にランパード監督の元で多くの出場機会を得ると、果敢な仕掛けと強烈な右足で鮮烈なインパクトを与えます。ややオフザボールの荒さと精神面には課題があるもののこれからエバートンを引っ張っていける存在となってくれそうです。
③困難は続く
しかし来シーズンに向けての展望は決して明るくは無いです。
まずロシアのウクライナ侵攻により、実業家アリシェル・ウスマノフ氏が所有していた3会社とのスポンサー契約を打ち切ることに。さらに新スタジアム命名権購入にも合意していたことで当面の資金繰りが困難になります。
またこれまで背負ってきた多額の負債、そして上記の情勢によるスタジアム建設が再考を迫られている等、財政プランはうまく行っているとは言えません。
そう考えると巨額の放映権料をもたらすプレミアリーグ残留は朗報だったものの、資金難に併せて以前にも指摘した強化プランの欠如等問題は山積みです。さらに主力選手にも移籍の噂があり、指揮官の手腕も微妙な所。来シーズンも躍進(ヨーロッパカップ戦の出場権獲得等)は望めず、クラブの困難は続きそうです。
兎にも角にもしっかりとしたチームの再建プランを組み立てないと魔境プレミアリーグは戦い抜けません。悩めるエバートンが来シーズンどのようなチーム作りを行っていくのか、注目です。
では
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