今回は再評価される監督について書いていきます。
経歴(~ウェストハムまで)
モイーズ監督はプレストンで監督キャリアを開始、1999-2000シーズンにはチームをディビジョン1に昇格させる手腕を見せ、2002年3月にエバートンの監督に就任します。
するとエバートンはそのシーズン1部残留を決めると、翌シーズンはこのシーズンデビューを果たしたルーニーを擁し欧州カップ出場権を争う躍進を見せ、リーグ年間最優秀監督に選ばれる事となります。
しかし翌シーズンは成績が振るわず、中心選手との軋轢もあり降格圏ギリギリの17位に終わりますが、2004-2005シーズンにはルーニーがチームを去るもののチームは快進撃を続け、プレミアリーグ創立後最高位の4位でリーグを終え2度目のリーグ年間最優秀監督に選ばれます。
その後も安定した成績を残し、2008-2009シーズンにはFAカップ決勝に進出する等、資金的、戦力的に乏しかったエバートンを長らく支え11年にも渡る長期政権を築きます。
そして2013-2014シーズンにファーガソン監督の後釜としてマンチェスターユナイテッドの監督に就任。しかしユナイテッドの伝統に背く余りにも守備的で保守的なスタイル、そして選手達の反発もあってかチームは低迷。シーズンを終えることなく退任することとなります。
さらにそのイメージが先行したのもあり、続くソシエダでもそのスタイルは受け入れられず結果も乏しく解任、そして再起を図ったサンダーランドの監督就任もチームは最下位で降格。ユナイテッドの失態を忘れさせることが出来ず時代遅れの監督のレッテルが張られていました。
①BIG6を脅かす存在に
しかし2017-2018シーズンに就任したウェストハムで彼は再びプレミアの大舞台で輝くこととなります。そのシーズンは途中就任で上手く成績を伸ばせず、13位で終わり任期を終えましたが、1年半後ペジェグリーニ監督の後釜として再び指揮を執ると、守備が安定したことで何とか残留圏の16位でシーズンを終えることになります。
ただコロナ禍等によりクラブの経営が苦しくなり、未来の主軸となるべきディアガンナをWBAに放出。この移籍劇に主将のノーブル他選手達は反発、そしてモイーズ監督もそれを知らされていなかった等クラブは混乱。
そんなチーム状況にあり降格圏筆頭との評価を受けますが、モイーズ監督は地に足を付けたマネジメントと選手の特徴を捉えた起用法を行い、ソウチェク、ライス、そして冬の移籍市場で獲得したリンガードが躍動し6位でフィニッシュ。望外のヨーロッパリーグ出場権を獲得、さらにレスターと共にBIG6を脅かす存在になります。
②2年連続の快挙
そして迎えた今シーズン、ズマ等を獲得しトップ4フィニッシュを狙うも、そのズマ、オグボンナが怪我で離脱し失速していきます。(その後ズマはSNSでも失態を犯すこととなります。)
それでもモイーズ監督は巧みなマネジメントと練度の高い戦術、そして十八番のセットプレーを駆使し、ドーソン、ディオプが活躍。一時期は4位に定着する等2年連続の躍進を果たします。
しかしアーセナル、トッテナムが復調し徐々に順位を落とすと順位も7位に。それでもヨーロッパリーグではベスト4進出、そしてプレミアリーグではまだまだ欧州カップ戦を狙える位置に付ける等モイーズ監督の手腕は特筆に値し、クラブレベルを考えると2年連続の快挙と言えるでしょう。
③不屈の精神と確かな哲学
正直な話モイーズ監督の手腕が光っているだけでクラブ運営はそれほど上手くいっているとは思えず、来シーズン以降も監督のマネジメント頼みになりそうです。さらにライス、ボーウェン等若手有望株に引き抜きの話が絶えず、長期的な強さの継続はかなり困難だと言わざるを得ないです。
しかしモイーズ監督はエバートンでの長期政権、そしてプレミアリーグという厳しい舞台で戦い続けた紛れもない実績があり、苦しい時期にこそその手腕が発揮されることは前述した通りです。
ビッグクラブでの苦い記憶を糧に再び浮上したモイーズ監督。その不屈の精神と確かな哲学は今後もプレミアリーグを大きく沸かしてくれそうです。
では
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