今回は主要欧州リーグの2023～2024シーズン注目のチームについて書いていきたいと思います。
第15回目は「ローマ」です。
主な加入選手
エンディカ（←フランクフルト）
ラスムス・クリステンセン（←リーズ）
ディエゴ・ジョレンテ（←リーズ）
アワール（←リヨン）
パレデス（←パリSG）
アズムン（←レバークーゼン）
主な放出選手
イバニェス（→アル・アハリ）
タヒロビッチ（→アヤックス）
マティッチ（→レンヌ）
カマラ（→オリンピアコス）
ワイナルドゥム（→パリSG）
ソルバッケン（→オリンピアコス）
基本フォーメーション
新シーズンの目標
リーグ4位以内
ヨーロッパリーグ優勝
新シーズンのノルマ
リーグ6位以内
①精力的な強化と大物の獲得
昨シーズンヨーロッパリーグ決勝進出を果たすも敗北、さらにリーグではチャンピオンズリーグ出場権をミラノ勢と争うも競り負け結局は6位に。
モウリーニョ監督も契約問題もあり去就が不透明な状態でしたが、今シーズンも指揮を執る事を明言し、新たなシーズンを迎えることになりました。
そしてクラブは人気銘柄であったアワールとエンディカを早々に確保すると、レギュラー不在だった右サイドバックにクリステンセンを補強。さらに中盤にはパレデス、レナト・サンチェスとモウリーニョ監督好みの選手を加え精力的な強化を行いました。
しかしイバニェスがサウジアラビアのアル・アハリに移籍すると、昨シーズン最終戦に大怪我を負ったエイブラハムの埋め合わせの補強は進まず。ジョレンテを早々にレンタル延長して前者のダメージは最小限に抑えられたものの、後者はタイプが違うアズムンを確保するのが精いっぱいの状態。
ただ8月31日に他クラブへの移籍が難航していたルカクを確保。最終局面で大物を獲得し、シーズン序盤を戦うことになりました。
②攻守のバランスを欠きスタートダッシュに失敗
しかしチームはビルドアップをしようと試みるもポジショニングが悪く上手く前に運べず、前線からのプレスが中々かからない為カウンターを幾度となく喰らうことに。
好守のバランスを欠いたチームは開幕3戦を複数失点し1分2敗とスタートダッシュに失敗。エンポリ戦に7-0と大勝するも相手が酷過ぎたのもあり正確に復調とは言えず、今後はポゼッションに拘り過ぎずいかに攻守のバランスを見出していくかがカギになりそうです。
③3年目のジンクスに打ち勝てるか
またモウリーニョ監督の「3年目のジンクス」も気になる所です。
モウリーニョ監督は全員の守備意識を高くして低いブロック守備で耐え忍び、ロングカウンターを仕掛けることで勝利を掴み取った指揮官ですが、本来ボールプレーを好むプロサッカー選手（特に強豪に在籍している選手）にはその戦いは勝利以外をもたらす事が出来ず、チェルシーの2回目、レアルマドリードでは3年目で大きく成績を落としトッテナムに関しては2年目に解任の憂き目に合うことに。
さらに過去に通用していた選手との接し方も現代になって通用せず、チームから不信感を持たれる等マネジメントにも不安を残しています。
そんな中迎えたローマ3年目も序盤は苦戦。チームが置かれている状況が違う為今のところは何とも言えないですが、周囲が騒がしくなるのは目に見えており今シーズンはモウリーニョ監督がジンクスに打ち勝つ意味でも勝負のシーズンとなってきそうです。
そんな意味で密かに期待しているのはルカクとの関係。マンチェスターユナイテッド時代でも良好な関係を築いていた愛弟子でありルカクにとっても彼は自身を叱咤激励してくれる「熱血オヤジ」。彼がディバラと共にチームの救世主のような働きを見せればスクデットも夢では無いので彼らの関係性も注目していきたいです。
勝負の3年目に突入したローマとモウリーニョ監督。今後の戦いも注目していきたいと思います。
では
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