今回は主要欧州リーグの2021~2022シーズン総括を書いていきたいと思います。
2回目は「ローマ」です。
リーグ 勝ち点63 18勝 9分 11敗 59得点 43失点 6位
コッパイタリア ベスト8
カンファレンスリーグ 優勝
基本布陣
①守備の不安定さと3バック採用
2017-2018シーズンのリーグ3位、チャンピオンズリーグベスト4を最後に近年成果を上げられずにいたローマは、オフシーズンに名将であり劇薬でもあるモウリーニョ監督を招聘。その手腕に大きな期待が寄せられましたが、開幕当初は3連勝を飾るもその後は勝ったり負けたりと不安定な状況が続きます。
大きな要因となったのは守備陣。昨シーズン不安定さを露呈した守備はモウリーニョ監督を擁しても改善されることは無く、左サイドバックの適任がおらず連係が定まらない最終ラインは低いライン設定にも関わらずクロス、スペースへのカバーリングが出来ずに失点を繰り返しました。
そして監督が行ったのは3バックの採用。ヴェネツィア戦で採用された初戦では逆転負けを喫しましたが、その後は中央にスモーリングを起用することで安定。今シーズン出遅れたイングランド代表DFは的確なコーチングとハードマークで守備を引き締め失点を防ぎ嬉しいサプライズとなります。
しかしアタランタを4-1で粉砕する一方、ミラン、ユベントスには返り討ちに合う等本当の実力が付いたとは言えず、中位に沈むことになります。
②これぞモウリーニョ監督
しかし冬の移籍市場でユーロ2020で印象的なプレーを見せていたセルジオ・オリベイラをポルトから獲得。スタメンでもサブでも機能する彼の加入は非常に大きく、中盤の質が劇的に高まると、クリスタンテ、ムヒタリアン等他選手のパフォーマンスも良化。
特にペッレグリーニはシャドー、トップ下、インサイドハーフと様々な役割で起用されながらもコンスタントで良質なパフォーマンスを披露。またエースとして迎え入れられながらも試合への関与頻度等に課題があったエイブラハムも決定的な仕事を連発。
チームは一気に上昇気流に乗り、25節から9試合連続無敗を記録。後半はインテル、フィオレンティーナに敗北。何とかUEFAカップ出場権に滑り込む(コッパイタリア枠)も、収穫が多いシーズンでした。
ただモウリーニョ監督が本領を発揮したのは今シーズンから開催された第3の欧州カップ戦であるカンファレンスリーグでした。当初はその大会レベルに疑問符が持たれるもののそこは流石モウリーニョ監督。準々決勝ボデ/グリムト(スウェーデン)戦では1stレグ2-1で敗北するも2ndレグではザニオーロのハットトリックで4-0の快勝。
続いて準決勝では同じく優勝候補であるレスターとの対戦。1stレグでのアウェーでドローに持ち込まれるも、2ndレグではエイブラハムの虎の子の1点を守り切り決勝へ。
そしてフェイエノールトとの決勝もザニオーロの挙げた先制点を攻められながらも守り切り、見事初代王者に。そのパッションを呼ぶ劇場スタイルは、カンファレンスリーグの地位を高めた意味でもこの優勝は非常に大きかったと思います。
これでモウリーニョ監督は欧州主要カップ(チャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグ、カンファレンスリーグ)を制した唯一の監督に。流石とも言える試合運びで優勝を勝ち取りました。
③躍進の2年目に
来シーズンはモウリーニョ監督の真骨頂ともいえる2年目。補強も積極的に行う予定で、マティッチ(マンチェスターユナイテッド)、ノイハウス(ボルシアMG)、パレデス(パリSG)等中盤を中心に多くの名前が挙がっています。
また懸念だった左サイドバックもスピナッツォ―ラが復帰しザレフスキも台頭。トラブルさえなければ差し迫って補強する箇所でもないかと思われます。
ただチャンピオンズリーグ出場権に食い込見た目にはセンターバック(特に中央)と前線にはもう一枚加える必要はありそうで、前者は前述した選手を獲得しその役割を与えるのかが注目です。また後者に関してはユベントスを退団したディバラの獲得が噂されていますが、気まぐれなスターである彼をモウリーニョ監督が扱い切れるのかが注目です。エジルのように上手く嵌れば最高のタッグとなりそうですが、、、。
これまで幾度となくチームを躍進に導いたモウリーニョ監督の2年目。ヨーロッパカップ戦ではやや元気が無いイタリア勢を盛り上げる意味でも、楽しみなシーズンになりそうです。
では
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