今回はサンパウロ所属のダニエウ・アウベス選手について書いていきたいと思います。
経歴
ダニエウ・アウベス選手は2001年にブラジルのバイーアでプロデビューを果たすと翌シーズンには南米ユース選手権の活躍を認められ、スペインのセビージャに移籍します。
セビージャでは加入直後から主力選手として起用されサイドハーフ、サイドバックとしてプレー、2005-2006シーズン、2006-2007シーズンのUEFAカップ連覇に大きく貢献。2006-2007シーズンにはリーグアシスト王になるなどリーグ屈指の右サイドバックとして名を挙げます。
そして彼のキャリアのハイライトとなったのは2008年のバルセロナ移籍でした。サイドバックとしては当時史上最高額での移籍になりましたがダニエウ・アウベス選手は同時期にトップチームの指揮官に付いたグアルディオラ監督の元、その才能を全面開花させサイドバック兼ゲームメイカーとしてチャンピオンズリーグ3回、リーグ6回、カップ4回のタイトル獲得に大きく貢献。特にメッシとの連携は芸術的とも言えました。
しかしその後クラブとの関係は悪化、2016年にユベントス、2017年にはパリSGでプレーし、そこでも「タイトル請負人」として毎年のようにタイトル獲得に貢献すると、2019年には母国のサンパウロに移籍しチームを引っ張っています。
代表では2006年に初招集、マイコンとの壮絶なレギュラー争いもありましたが、コンフィデネーションカップ2回、コパ・アメリカ2回の優勝に貢献。
史上初めて40冠を達成した「タイトルホルダー」はそのコレクションに「五輪」を加えるべくOA枠で東京五輪に参加。流石のプレーでチームを引率しています。
①世界最高峰の判断力と戦術眼
ダニエウ・アウベス選手の特長は「世界最高峰の判断力と戦術眼」です。ブラジル人選手独特の「遊び」の部分を持ち合わせた技術や足技を持ちながら判断力も抜群で、攻め上がりのタイミングやサポートを的確に行えます。特にバルセロナ時代のメッシとの連携は正に「阿吽の呼吸」というもので、彼以降のバルセロナの右サイドバックがセルジ・ロベルト以外軒並み比較対象になり、適材に苦しんでいるのが物語っています。
さらに戦術眼も素晴らしく、グアルディオラ監督が編み出した「偽サイドバック」を完璧にこなすことが出来ており、更にプラスαでフィニッシュにも絡める等素晴らしい働きを見せました。その後移籍したユベントス、パリなどチームを代えても重要な役割を果たすなど戦術に明るい選手です。
②サイドバックと司令塔の融合
また本職であるバックとしての働きもトップレベルです。その攻撃力に目を向かせられがちですが、守備も1対1、カバーリングも上手く守備面でも頼りになる存在です。やや背丈の問題で空中戦は流石に分が悪いですが、それでもしっかり体を入れる等容易に飛ばせないようにする技術を使い、弱点にはなり得ないぐらいのレベルにはあります。
更に広い視野を生かしたパスの技術は一級品で、ロング、ショート共に空いているスペースに的確に通していきます。流石にシャビ、イニエスタ、ブスケッツ程ではありませんが彼らが抑えられた時には司令塔として振舞うことも出来ます。
正にサイドバックと司令塔が融合した新しいタイプのサイドバックであると言えます。
③熟練極まったプレーを
2019年以降ブラジルに戻り中盤でプレーしているぐらいでしか知りませんでしたが、東京五輪でも質の高いプレーを見せており流石の存在感を見せていました。
さらに飛行機でCA役を務める等、その明るい性格では健在でチームのまとめ役兼盛り上げ役を務め、かつてメッシやネイマールの良い「兄貴分」になっていたように若い選手達にこれ以上ないぐらいの模範になっています。
かつて世界最高の右サイドバックとして数々の記憶と記録を与えてくれたダニエウ・アウベス選手。
東京五輪で熟練極まったプレーを見せ、新たなトロフィーを加えられるか注目です。
では
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