今回は今シーズン限りのバルセロナ退団が決まったダニエウ・アウベス選手について書いていきたいと思います。
1回では書ききれない為、3回に分けていきます。
2回目はバルセロナ(2008~2016)時代です。
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①伝説のチームの一員に
アウベス選手は2008年に3550万€(当時のサイドバックの選手としては当時史上最高額の移籍金です。)でバルセロナに加入。
するとそのシーズンバルセロナBからトップチームの監督に就任したグアルディオラ監督の信頼を得て早々にレギュラーに定着すると、移籍初年度から目覚ましい活躍を見せリーガ、コパ・デル・レイ、チャンピオンズリーグを勝ち取る3冠の立役者の一人となります。
さらに翌年からも絶対的なレギュラーとして君臨し、2011-2012シーズンにはウイングや3センターバックの一角としてもプレー。グアルディオラ監督政権の4年間にクラブワールドカップ2回、チャンピオンズリーグ2回、UEFAスーパーカップ2回、リーガ3回、コパ・デル・レイ2回、スーペルコパ3回と驚愕ともいえる数のタイトルを獲得。
伝説のチームの一員、しかも中心選手としてバルセロナの黄金期を支えることとなります。
②稀代の名手との阿吽の呼吸
そんな中でも稀代の名手メッシとの呼吸は阿吽の域に入っており、彼のポジションに合わせて動き、内外で彼のサポートをするプレーは相手を絶望に叩き落しました。
メッシにマークが集中するとアウベス選手の精度の高いパスやクロスが飛んできて、アウベスを気を取られるとメッシのドリブルで一人二人一気に剥がされる、メッシが中央にポジションを移った後もその良好なコンビネーションは健在で、長らくバルセロナの大きな武器となっていました。
またグアルディオラ監督にメッシへのパスを自粛するようアウベス選手に注意(サイドから中央、中央からサイドへとパスを回すことを望んでいました。)すると、「違うんだミスター。悪いが、メッシは2分間ボールに触らなければ、試合から消えてしまうんだよ。彼は試合を決定づけるための準備をしているから、彼を試合から切り離すわけにはいかないんだ。」と理由を説明。するとグアルディオラ監督も「君が正しい。」と許可する等、ピッチ外でもサポートを行い、メッシが世界最高の選手になる為の大きな助けになったと思います。
また2013-2014シーズンから肝移植手術から復帰するものの、退団に至ってしまったアビダルをリスペクトして背番号22番を背負ったり、2014年のビジャレアル戦では観客席からバナナが投げ込まれる人種差別行為が行われた際にピッチ上に落ちたバナナを拾い上げそのまま食し、何事も無くプレー。その行為を見た弟分であるネイマール等がSNSで拡散し人種差別に対して大きな反響を得る等、非常にユニークながらも賢明な行動を行っており、ピッチ外でも人格者として評価される事となります。
③母国でのW杯も
一方ブラジル代表では変わらずマイコンとの激しいレギュラー争いを繰り広げていました。2007年のコパアメリカでは決勝のアルゼンチン戦で途中出場ながらゴールとアシストを記録し連覇に貢献、2009年のコンフェデレーションズカップでも準決勝で決勝ゴールを決める等結果は残しているもののマイコンの牙城は中々崩せず、2010年のW杯では右ウイングとしてプレーしていました。
それでも2010年以降は徐々に右サイドバックの先発として試合数を増やすと2014年の母国のW杯ではレギュラーとして出場します。しかし精彩を欠くプレーに終始すると準々決勝からはマイコンにレギュラーを奪われ、チームも準決勝でドイツに大敗。
煌びやかに彩られたクラブキャリアに比べて代表での活躍は散発的で、さらにW杯後にはクラブの上層部の関係が悪化。最終的には契約延長には至るものの、バルセロナとの蜜月は終焉に向かっていくこととなります。
では
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