今回はバルセロナ移籍が決まったメンフィス・デパイ選手について書いていきたいと思います。
経歴
メンフィス選手は2006年にPSVの下部組織に入団すると、2011年のカップ戦でトップチームデビューを果たします。
その後2013-2014シーズンに主力に定着し、2014-2015シーズンにはリーグ優勝に大きく貢献します。勿論メンフィス選手にはリヴァプール、パリSG等ビッグクラブの関心が伝えられましたが射止めたのはイングランドのマンチェスターユナイテッド。
高額の移籍金で加入したディ・マリアがフィットせず(後にパリSGに移籍)、チームも低迷していた中、同胞のファン・ハール監督のお墨付きで加入&栄光の背番号7番を継承と活躍出来る土台は整っており大きな期待が寄せられた移籍でした。
しかしイングランドでのメンフィス選手の活躍は単発的に留まります。ボールを持てば独善的なチャレンジを繰り返すばかりで、自信が溢れた言動は「ビッグマウス」と捉えられパフォーマンスは下降を辿ります。
そして決定的になったのはモウリーニョ監督就任。彼は完全に構想外となり失意のままイングランドを去ることとなります。
新天地に選んだのはフランスのリヨン。すると復権を試みる名門の入団でメンフィス選手の持ち味が徐々に発揮されます。サイド、トップ下での起用は勿論のこと、センターフォワード(0トップ)として起用されゴール&アシストを量産すると、怪我もありましたが昨シーズンのチャンピオンズリーグでは攻撃の中心としてベスト4進出に大きく貢献。
そして再びビッグクラブ移籍が噂されます。ターゲットにしたのはスペインのバルセロナ、オランダ代表でも師事したクーマン監督の兼ねての要望でした。結局そのシーズンは移籍は実現しませんでしたが、メンフィス選手は今シーズンも質の高いパフォーマンスを披露。リーグアシスト王を置き土産に契約満了でバルセロナに移籍することとなりました。
オランダ代表ではUー17欧州選手権で優勝し、その後2013年にA代表デビュー。低迷が続いていたオランダ代表を再び大舞台に引き上げる活躍を見せています。
①精度の高いキックとタメを作る力
メンフィス選手の特長は「精度の高いキックとタメを作る力」です。右足のキック精度が高くレンジも広い為、トップの位置からのチャンスメイクは一級品です。
また左ウイングからのインスイングのクロス、フリーキックやコーナーキックも味方にピンポイントに合わせる能力があり、プレースキッカーとしても優秀です。
また高い足元の技術とフィジカルを生かした「タメ」を作る力に優れており、単調になりがちだったリヨンの攻撃にいいアクセントを付けていました。身長はそれほど高くなくハイボールを収める所謂「ポストプレー」は得意ではありませんが、低い弾道のパスを半身でボールを収め、味方の攻め上がりを促すキープ力は世界トップレベルであると言えます。
特にライン間でのボールの置き所は素晴らしく、パスが通ったら高確率で決定的な仕事を果たしてくれます。
②以前は独善的ながら
以前(特にユナイテッド時代)は独善的なドリブルを見せており効果的な働きを見せていませんでしたが、リヨン加入後は中央でプレーすることが多くなりコンビネーションプレーで相手を崩すことが増え、プレーバリエーションが劇的に増えました。
特に0トップとしての動きは洗練されており、下りてくるタイミングや味方へのパスの精度は目を見張るものがあり、スペースを作る動きも秀逸です。
ただ裏抜けのタイミングなどはまだ向上の余地があり、守備意識にもやや波があります。今後はよりコンスタントさを磨いていく必要はありそうです。
③メッシとの共存
新天地のバルセロナですが、まず「メッシとの共存」があります。左から中央を得意とするメンフィス選手とプレーエリアが被ることはありませんので共存は問題ないかと思います。しかし0トップ起用の際は彼が作ったスペースに飛び込む選手が必須なのでむしろグリーズマンやアグエロ、ファティとの関係性が重要で、当面はグリーズマン、アグエロとの併用が続いていくでしょう。
ただ同胞であり自分を欲してくれたクーマン監督、チームメイトであるデ・ヨングの存在は大きく、ユナイテッド時代の二の舞にはならなそうです。
再びビッグクラブへの挑戦権を得たメンフィス選手。活躍を期待しています。
では
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