今回はバルセロナ所属のフレンキー・デ・ヨング選手について書いていきたいと思います。
今回は改訂版です。プレースタイルの成長や役割の違いを中心に書いていきます。
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①よりプレーメーカーとしての役割
バルセロナ1年目の昨シーズンは、バルバルデ監督の下では主に左インサイドハーフでキープ力を活かしたプレーメーカーとして起用され、セティエン監督の元では右インサイドハーフで奥行を作る役割も任されていました。
結果、公式戦42試合2得点。怪我による離脱はありましたがラキティッチを控えに追いやる活躍を見せ7500万€の移籍金通りの活躍を見せていたと思います。しかし同時に器用過ぎるが故の「起用法の難しさ」を見せ、下手をすると器用貧乏にもなっている可能性もありました。特にセティエン監督後期では明らかに調子を崩しており、自分のプレーを見失っているようにも感じられ心配されました。
しかしオランダ代表監督時代、彼を抜擢したクーマン監督の就任で風向きが大きく変わります。クーマン監督はデ・ヨング選手をダブルボランチの一角として起用、ゲームメイクを彼に託します。多大な信頼を得たデ・ヨング選手は、低い位置からの散らし、時より見せるドリブル突破など得意なプレーを行える環境に置かれ躍動。今やチームに無くてはならない選手になっています。特長であるキープ力、視野の広さも存分に生かされており監督交代で最も恩恵を受けた選手だと言えるでしょう。
②リスキーな選択肢
ただ課題はあります。ややリスキーな選択をすることが多く、カウンターの起点になりやすい所です。特に低い位置でのチャレンジが裏目に出て逆襲を喰らう場面があり、もう少し安全面に気を付けたい所です。しかし守備陣がある程度対応していることからどんどん狙っていくようにクーマン監督に指示されているかもしれません。
あとはロングフィードです。元々ショートパスが多いバルセロナですが逆サイドの展開がメッシ、ピケぐらいしか行わないので、彼が出来るとかなり大きな武器になり得ます。しかし今の所レンジや精度共に物足りない印象があります。
③チームの中心軸に
今のデ・ヨング選手は環境の変化(監督交代)やチームへの慣れでより力を発揮しつつあります。昨年のやや遠慮がちなプレーが無くなり、思い切ってタクトを振っています。先日のユベントス戦ではアヤックス時代以来のセンターバックでプレー。パートタイムながらまずまずのプレーを見せ起用の選択肢を増やしました。
同胞であり、良く知る監督の元で良さを存分に発揮しているデ・ヨング選手。バルセロナの中軸としてタイトル獲得に貢献していきたい所です。
では