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エデン・アザール 後編~度重なる怪我と管理不足が祟る~【特集】

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今回は2023年10月10日に現役引退を発表したエデン・アザール選手について書いていきます。


1回では書ききれない為、3回に分けていきます。

 

3回目はレアルマドリード(2019~2023)時代です。

Getty Images

①最高の後釜に

2018-2019に自己最高とも言えるシーズンを過ごしたアザール選手ですが、兼ねてから噂のあったレアルマドリードに移籍。移籍金は総額1億2000€と破格でしたが、当時はその金額が「お得」と言われる程の凄みを放っていました。

その新天地での役割はクリスティアーノ・ロナウドの穴を埋める活躍。

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当時のマドリーはロナウド退団後、ベイルは度重なる怪我で離脱するとベンゼマ前線で孤立。左サイドを担ったアセンシオも奮闘はしたものの物足りなさは否めませんでした。ヴィニシウスもまだまだ未熟であり左ウイングはチームのウィークポイントに。

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そんな中でのアザール獲得は正にマドリーの「悲願」であり、リーガだけではなくチャンピオンズリーグでの大活躍が期待されました。

 

②度重なる怪我と管理不足が祟る

しかしシーズンが始まると開幕戦前日に左足大腿直筋を負傷し約1ヶ月離脱すると、その後も度重なる怪我で離脱し移籍初シーズンはリーグ戦僅か16試合の出場に終わりました。

ただ元々怪我が少ない選手(チェルシー時代は常時シーズン40試合以上に出場しています。)なので不運が重なったと思われましたが、その翌シーズンからも度重なる怪我に悩まされます。そして幾度となくオーバーウェイトを指摘される等、管理不足が祟り往年の動き、キレを失うことに。

彼がチェルシー時代のような活躍を見せたのは2020年末から2021年の年明けまで僅か2カ月余りで、大半をピッチ外、そしてベンチで過ごす事に。

入団後には「歴代最高の移籍」とも評された獲得劇はいつしか「史上最悪の移籍」と評されることになり、4年間で僅か76試合の出場(7G12A)に終わり2023シーズン終了後にマドリーとの双方の契約解除で退団。

その後10月10日に引退を発表することになりました。

 

③自身の不振と共にチームも落ち込む事に

また代表でもマドリーでの不振から抜け出せず、ユーロ2020、2022W杯でもレギュラーとして出場するもいずれも精彩を欠き、チームもユーロでは準々決勝(自身は怪我で欠場)、W杯ではまさかのグループリーグ敗退を喫してしまいます。

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当時のマルティネス監督もアザール選手には過度とも言える期待をかけ毎回レギュラーで起用していたもののパフォーマンスは戻らず、それまで表面化されなかった戦術面やマネジメント面での問題が噴出。

チームは自身の不振と共に成績も落ち込んでいく事になり、黄金時代を迎えたベルギー代表は終ぞメジャータイトルを獲得出来ずに終焉することとなりました。

しかし代表キャップは歴代4位(126試合)、得点数は歴代2位(33得点)と偉大な記録を残しており、黄金時代の象徴として眩い輝きを見せました。

 

現役引退報道の後も度々現役復帰が囁かれる程、多くの人を魅了したアザール選手。彼のセカンドキャリアにも注目していきたいです。

 

では

 

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