今回は欧州スーパーリーグ構想で見えた各クラブの狙いについて書いていきたいと思います。あくまで個人的見解なので悪しからずご了承下さい。
①権力が大好きな目立ちたがり屋
まず会長として指揮をしたレアルマドリードですがやはりペレス会長のキャラが際立っていました。
「権力が大好きな目立ちたがり屋」、彼を一言で表すとこのような人物です。かつて「ロス・ガラクティコス(銀河系軍団)」「ジダネス&パボネス」を打ち出しマーケティングに特化した施策を打ち出しクラブを繫栄させ、再任した際はクリスティアーノ・ロナウド、ベンゼマ、シャビ・アロンソ、カカ等を獲得する超大型補強を敢行しました。
そういう人物が権威を示せて尚且つ目立つ構想の中心軸に立たない訳がありませんでした。その対抗馬であったのがユベントスの「貴族」アニェッリ会長、バルセロナの前会長バルトメウ氏でしたが、前者はクラブ規模と今までの実績で離され、後者はそもそも舞台に立つことすら出来ませんでした。(2020年に辞任)
そして「アメリカ資本」リヴァプール、アーセナル、マンチェスターユナイテッドが中心に食い込むこととなります。ビジネス色が強く、安定した収入を求めていた彼らは「降格無し&高額の収益」が望まれるスーパーリーグに食いつくこととなります。
シティ、チェルシーは最も早く脱退したのでそれほど積極的に参加したとは思えません。資金面に関してはそれほど問題は無かったのが大きかったと思われます。
②失った権威を取り戻す為に
ACミラン、インテルに関しては「失った権威を取り戻すために」参加した感はありました。過去の実績は申し分ないものの近年は苦戦続きで目立った実績を挙げていません。そんな中誘われたスーパーリーグ、ヨーロッパのエリートクラブへの復権を狙っていた両クラブにとっては願ったりかなったりでしょう。
逆にアトレティコ、トッテナムに関しては「エリートに入りたい」思いが強かったと思います。アトレティコは近年スペイン3大クラブの一つに数えられ、トッテナムはプレミアリーグのBIG6に数えられる程になります。
しかし両クラブはいずれも「末席」で、いつ立場がなくなるかどうかわからない状況でした。苦労して手に入れた立ち場を「維持」するためのスーパーリーグ入りだったと思います。
③サッカーの本質を守る
そんな中参加を拒否したクラブもあります。バイエルン、ドルトムント、パリSGの3チームです。
その急先鋒であったバイエルンは「ファンの意向を重視した」と報じられていますが、その意向は十分理解出来ます。バイエルンのウリ・ヘーネス会長、カール=ハインツ・ルンメニゲ社長は元サッカー選手であり代表でもプレーしています。その為経営的な視点はあれども他オーナーや会長等とはチャンピオンズリーグやW杯への想いは人一倍強く、ビジネス優先のスーパーリーグ参加を反発した要因であると思われます。
結果的にバイエルンはサッカーの本質を守った形になりました。
ドルトムントは恐らくバイエルンの動きに合わせていく方針であったと考えられます。
またカタールの会社で運営されているパリSGは恐らく2022年に行われるカタールW杯の影響を考慮しての不参加であったと思われます。流石に国に背中を向けることは出来なかったのでしょう。
こう見ると様々なクラブの状況、経営陣の方針が見えてきます。今回はあくまで推測に過ぎませんが、こういう風に考えるのも、よりサッカーというスポーツの理解が深まるのかも知れませんね。
では
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