今回は主要欧州リーグの2020~2021シーズン、躍進するクラブについて書いていきたいと思います。
5回目は「リール」です。
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①会長がクラブを売却
前回は国内有数の育成クラブとして紹介させて頂いたのですが、昨年12月ジャラール・ロペス会長がクラブをルクセンブルクの投資ファンドに売却しました。理由としては買収するためにした融資の返済が、コロナ禍の影響もあり困難になった為であるとしており、買収の影響で首脳陣の大幅な入れ替えもあり、クラブは大混乱に陥っていました。
しかしガルティエ監督始め現場側の変化はなく、混乱のダメージを最小限に留めると、国内ではパリがややつまずいていたこともあり勢いそのままに首位を走っています。
②堅守速攻の機能と新たなる選手の台頭
その理由としてはやはりガルティエ監督の存在は大きいと思います。2017年解任されたビエルサ監督の後任として就任すると、堅守速攻をベースをしたスタイルをチームに浸透させ何とか降格圏を逃れます。
そして2年目には見事チームが機能し、メニャン、チアゴ・メンデス(現リヨン)、ペペ(アーセナル)を中心としたチームはリーグ2位に食い込む快挙を成し遂げます。
また3年目もマガリャンイス(現アーセナル)、オシメーン(ナポリ)がブレイクし4位と上位に食い込むと、今シーズンは新加入のボトマンをフォンテが巧みにカバーする守備陣、ブラク、デイヴィットが持ち前の決定力を発揮しユスフがブレイクしている攻撃陣と、非常にバランスが取れており安定感のある戦いが出来ています。
主力を毎年のように引き抜かれながらも、一貫したスタイルを通しチームを機能させているガルティエ監督の手腕は特筆すべきでしょう。
③妥当パリへ
現状首位には立っていますが、パリが驚異的な巻き返しを見せており今後はかなり厳しい戦いになってきそうです。戦力面でもパリが頭一つ抜けており優勝候補の最有力候補であることは間違いありません。
しかし過去パリを止めたモンペリエ(2011-2012)、モナコ(2016-2017)に共通している勢いを確かに感じることが出来ます。かつてのジルー、エンバぺに続く新たなスターが出てくるのか楽しみです。
ガルティエ監督の元、クラブ売却の混乱と強大なライバルに立ち向かっているリール。アザール(現レアルマドリード)、キャバイエ、ラミ(現ボアヴィスタ)を要し優勝を果たした2010-2011シーズンの再現なるか、注目していきたい所です。
では
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WCCF 11-12 LOSCリール・メトロポール 白 072 ジョー・コール
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WCCF 11-12 LOSCリール・メトロポール 白 078 ディミトリ・パイエ
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