「マルセロ・ビエルサが率いるとても良いチーム相手にこれ以上は望めない。」グアルディオラ監督が最大の賛辞を送りました。それに値する程リーズは素晴らしいサッカーを見せました。そしてタイムアップを告げられた時のビエルサ監督の姿、、、本心から勝ちたかったんでしょうね、、、。
てなことで先日行われたプレミアリーグ開幕戦、リーズvsマンチェスターシティの感想です。
両チームのスタメン
リーズ
GK:メリエ
DF:アーリング、コッホ、クーパー、ダラス
MF:エルダー・コスタ、フィリップス、クリヒ、アリオスキ
FW:ロバーツ、バンフォード
マンチェスター・シティ
GK:エデルソン
DF:ウォーカー、ルベン・ディアス、ラポルト、バンジャマン・メンディ
MF:デ・ブライネ、ロドリ、フォーデン
FW:フェラン・トーレス、マフレズ、スターリング
リーズ 1-1 マンチェスターシティ
①鬼才vs鬼才
前回大敗したシティの状態とリーズのビエルサ監督の戦略に注目が集まった試合でした。リーズはマンマーク守備をベースに、GKからのビルドアップから繋ぐ戦術を採用、対するシティはマフレズの0トップで中盤の数的優位を作りレイオフでマークを剥がす戦術を取ってきました。前半リーズのマンマークを悉く躱したシティがスターリングのカットインからのシュートで先制点を奪います。
するとリーズは苦しんだビルドアップを捨てロングボールのこぼれ球を狙ってきました。対するシティは人数をあまりかけずに「個」で剥がす戦術を採用、デ・ブライネがフィリップスを封殺、メンディがエルダー・コスタを推進力で圧倒する等シティが押し気味で前半を終えます。
②修正が見事機能
後半リーズはエルダー・コスタを左サイドに、ポベタを投入し左に回します。そして前半のシティと同様レイオフを多用しマークを剥がそうとします。するとこの修正が見事機能し流れを押し戻すと、途中投入されたロドリゴがコーナーキックのこぼれ球を押し込み同点、その後も攻守においてシティを圧倒していきます。
シティもベルナルド・シウバ、アケを投入し強度を高め一進一退の攻防が続きますが共に得点は取れず両者引き分けという結果となりました。
③見れて良かった名勝負
カップ戦決勝ならともかくリーグ戦でこのような素晴らしい試合に出会えるとは思いませんでした。両監督の戦術合戦、「個」の激突、魂を感じる守備、サッカーの魅力全てが詰まった名勝負でした。
普通リヴァプール、シティと真っ向勝負で「圧倒しよう」とし、実際可能性を感じた中小クラブは見たことがありません。グアルディオラ監督、クロップ監督がビエルサ監督を称賛する理由がよくわかります。今後も台風の目になりそうです。
一方シティは勝てはしなかったものの新加入のルベン・ディアスが安定していたのはポジティブな要素だと思います。しかしジェズス、アグエロが離脱しているセンターフォワードは不安要素で、いかに「0トップ」を機能させられるかが勝負でしょう。
では