今回はローマ移籍が決定したペドロ・ロドリゲス選手について書いていきたいと思います。
①ダイアゴナルランとオフザボール
ペドロ選手の最大の特長は「ダイアゴナルラン(斜めへの走り込み)とオフザボール」の質の高さです。
ライン間に陣取り、パサーにボールが入るとサイドから中央に抜群のタイミングで一気に走り込むダイアゴナルランは「職人芸」ともいえる技で、自らボールを引き出すことだけではなくスペースメイクにも一役買っています。
また縦への裏抜けもすばらしく攻撃に幅を持たせます。突破やパスではなくオフザボールで違いを作れる希少な選手です。
②高い献身性と勝負強さ
また非常に守備意識が高く献身性が高いです。グアルディオラ監督の元守備力も向上しシャドーカバー、速い寄せ等守備でも貢献出来る選手です。
そして抜群の勝負強さも兼ね備えています。バルセロナ時代では史上初の「1シーズンで参加した6大会全てで得点」という離れ業を成し遂げ一気に名を挙げたのは記憶に新しいです。利き足は右ですが両利きとも言えるほど左の精度は高く、シュート技術も高いのであっという間にゴールを陥れます。
反面ドリブル、パスなどは際立ったところはなく違いを生み出すまでは至りません。その為サイドに張らせると全く良さを出すことが出来ません。
また高さもない為サイド守備時にはロングボールのターゲットにされがちです。
③イタリアへ
スペイン(バルセロナ)、イングランド(チェルシー)で数々のタイトルを勝ち取った「勝者」がイタリアに渡ってきました。ジュリ、ヴェルメーレン、カルロス・ぺレスとバルセロナとローマって選手間で縁が深い印象があります。
ローマは今シーズンゼコの奮闘もありましたが守備に安定感が無く、不安定な戦いに終始しています。しかし攻守に貢献でき、経験も豊富なペドロ選手の加入は大きいものになるでしょう。スクデット獲得に加わることが出来るかは彼の活躍が不可欠だと思います。
では