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オランダvsオーストリア~指揮官の哲学を見事に具現化させ、勝利~【サッカー】

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前節フランスと引き分けほぼ決勝トーナメント進出を確定させてはいるものの今後を考えると首位通過をしておきたいオランダと、前節勝利し決勝トーナメント進出に前進したもののこの試合でポイントを獲得し確実なものとしたいオーストリアとの対決。

互いにより上を目指す上で重要な試合となっているので熱い試合が期待されます。

 

ということで先日行われたEURO2024グループD第3節オランダvsオーストリアの感想です。

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両チームのスタメン&結果

 

前半

オランダは守備4-1-4-1の4-3-3、対するオーストリアは守備4-4-1-1の4-2-3-1を採用していました。

試合はいきなりスコアが動き、プラスのグラウンダー性のクロスをマレンがクリアを試みるも運悪くボールはゴールに吸い込まれオーストラリアが先制します。

攻勢に出たいオランダですがオーストラリアの同サイド圧縮のプレスに苦しみボールを前に運べない状況が続くも、カウンタープレスでチャンスを演出。しかしマレンのシュートは惜しくも枠を外れると、早々にシャビ・シモンズを投入。より攻勢に出ますがオーストリアのプレスの脅威は変わらず個の剥がしに頼ることになります。

それでもメンフィスが決定的なヘディングシュートを放つもカバーに入った選手に掻き出され得点には至らず、そのまま前半を終えます。

 

後半

後半早々にゲームが動きヘールトロイダのボール奪取からのカウンターからガクポがマーカーのタイミングを外し、右足を一閃しオランダが同点に追いつきます。

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それでもオーストリアはハーフスペースに走り込んだグリリッチュのクロスにシュミットが頭で合わせ再びリードを奪います。

その後両チーム共に交代策で打開を図っていくと、試合を動かしたのはオランダ。ガクポのクロスに途中投入されたヴェグホルストが競り勝つとボールを受けたメンフィスがアクロバティックなゴールを決め再び試合を振出しに。

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ただそれでも試合は終わらずオランダのコーナーキックからロングカウンターが展開されると、バウムガルトナーのスルーパスにザビツァーが反応して左足を一閃、シュートは見事ニアサイドを打ち抜きオーストリアが三度リードを奪いそのまま試合終了。

フランスがポーランドと引き分けた為オーストリアグループ首位で決勝トーナメント進出を決めました。

 

総評

オランダは終始オーストリアのプレスに苦しみ敗戦。結果的に3位で決勝トーナメント進出は決めたものの守備面に大きな課題を残しました。

特にこの日右サイドバックとして先発した期待のヘールトロイダはビルドアップや攻撃では違いを見せるも守備面では切り替えの遅さが目立つ状況。右サイドバックの守備問題は4バックをこのまま続ける限り今後も課題となってくるでしょう。

そんな中でもガクポはゴール、チャンスメイクで存在感を放ち、ラインデルスは相変わらず気の利くプレーを連発。攻撃陣をリードしました。

そしてオーストリアは正に「ラングニック流」の戦いで見事勝利。前線に激しい連動したプレス、手数を掛けない攻撃と指揮官の哲学が見事に現されており、代表でここまで組織的に出来る手腕は流石とも言えます。

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特にザビッツァーは決勝点は勿論の事プレスの中心軸として素晴らしいプレーを披露。この試合のMVPとも言える活躍を果たしたと言えます。

 

指揮官の哲学を見事に具現化させ、勝利したオーストリア。カウンタープレスに脆く、連動が上手くいかず躱された際に一気にピンチになるのはお約束ですが、今大会屈指の「哲学」が色濃く見えるチームなので今後の戦いも楽しみです。

 

では

 

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