※ネタばれ有
今回は呪術廻戦 渋谷事変の登場人物である「与幸吉」について書いていきます。
①内通者
重度の身体障害を患い、包帯を全身に巻いた上で半身を特殊な浴槽に漬けることでしか肉体を維持し出来ず、行動の大半は傀儡である究極メカ丸に頼っていた与(むた)幸吉は、天与呪縛による先天的な五体不満足の境遇を忌々しく感じており、健康体になれるならば喜んで呪力を差し出すとさえ考えていました。
そして真人の無為転変で自身の身体を健康体に治してもらう代わりに、高専内部の情報を流す「縛り」を夏油らと締結。京都校の学生として日々を過ごしながらも、内通者として活動していました。
しかし交流会の際に花御が京都校の人間には手を出さないという約束を破ったことで憤慨し、協力関係を解消することに。真人との決戦を決意します。
「……来たか」
②仲間と直接顔を合わせる為に
彼が呪霊と組んでまで健康体の身体を欲しがっていたのは、京都校の仲間と直接顔を合わせる為。天与呪縛のせいで他者と関われない人生を送ってきたことから、初めてと言える仲間を得た彼は誰よりも大切にしており、特に同期の三輪に対しては淡い恋心を抱いています。
そして真人は当初の「縛り」通り与の身体を健康体に修復。黒髪で髷を結った左頬に大きな傷がある青年となった彼は真人との勝負に挑む事となり、巨大傀儡「究極メカ丸絶対形態」に乗り込み戦闘を開始。三輪の術式を見よう見まねで行った「シン・陰流 簡易領域」で真人を粉々に吹き飛ばす事に成功するも、それはブラフであり操縦席に侵入した真人に手に触れられて死亡。仲間との再会を果たす事は出来ませんでした。
「私はメカ丸とももっと仲良くなりたい。だから いつか 会いに行くからね。」
その後渋谷事変で五条が封印されたことをトリガーに生前遺していた3体の傀儡が発動。1体目は虎杖のサポートに回り、2体目は渋谷最下層に出現。そして3体目は三輪の下に出現し、東堂と新田新を除いたメンバーを渋谷に近づかないように工作したことを独白、そして想い人に優しい「呪い」を残し機能を停止する事になります。
「幸せになってくれ」
「どんな形であれオマエが幸せなら 俺の願いは叶ったも同然だ」
③特級クラスの膨大な出力を武器に
真人との戦闘では密かに造り上げていた某人型決戦兵器を彷彿とさせる巨大傀儡「装甲傀儡究極メカ丸試作0号」が登場。
「全て 視てきた 俺を縛った年月 それで得た呪力 出し惜しみは しない」
・1年分の呪力をビームにして掌から放出する「大祓砲(ウルトラキャノン)」
・2年分の呪力をビーム化して両手から放出する「二重大祓砲(ミラクルキャノン)」
・5年分の呪力を5つの巨大なエネルギー弾にして相手を追尾して攻撃する「追尾弾(ビジョン)〜五重奏(ヴィオラ)~」
という特級クラスの膨大な出力を武器に戦闘するもののやや大味であり、真人に大きなダメージを与えることは出来ませんでした。
それでも三輪の術式を見よう見まねで行った、あらゆる術式を中和する効果がある「シン・陰流 簡易領域」を発動し、真人の領域展開から身を守るのに成功。虎杖のように誰か一緒に戦ってくれる相手がいれば、、、と思ってしまう強さでした。
大切な仲間と想い人の為に全てを捧げた与幸吉。その思いを少しでも周りに漏らす事が出来たらと思ってしまう人物でした。
では
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