今シーズン唯一獲得出来るタイトルとなったユナイテッドと、4冠達成という目標の為に負けるわけにはいかないリヴァプールの試合。これ以上ない熱い戦いとなってきそうです。
ということで先日行われたFAカップ準々決勝、マンチェスターユナイテッドvsリヴァプールの感想です。
ハイライトはコチラ↓↓
両チームのスタメン＆結果
前半
ユナイテッドは守備4-4-1-1の4-2-3-1、対するリヴァプールは4-3-3を採用していました。
試合はホームの声援を受けるユナイテッドが攻勢に出て、マクトミネイが1列前に出るハイプレスが見事に嵌りリヴァプールを強襲。ニアゾーンに抜け出したガルナチョのシュート一度はケレハーが防ぐもマクトミネイが押し込み早々に先制します。
その後もボールを保持するもダロトの偽サイドバック的な動きがあまり機能せずビルドアップは質頼みになり、逆にハイプレスを掛けた際に生まれるライン間のスペースを突かれるカウンターにさらされる事に。
すると遠藤のゴールはオフサイドになり取り消されるも、クアンサーが持ち上がりヌニェスにパス。それを見事な落としでマック・アリスターに渡すとゴール隅に突き刺し同点に。更にジョー・ゴメスがボールを奪い放ったクロスにヌニェスが合わせると、一度はオナナに弾かれるもこぼれ球をサラーが押し込み前半の内に逆転に成功します。
後半
後半追いつきたいユナイテッド、突き放したいリヴァプール両チームの思惑もありオープンな打ち合いに。それでも得点は生まれず膠着状態が続くも、試合も終わろうとしていた87分にガルナチョがボックス内に侵入すると、途中投入されたアントニーが反転してシュート。グラウンダー性のボールが見事にゴール右隅に吸い込まれ土壇場で試合は振出しに。そのまま延長戦に突入します。
延長
延長戦でも共に運動量が落ちながらもオープンな打ち合いが続き両チームチャンスを作りますが、均衡を破ったのはリヴァプール。エリオットがペナルティエリア前で左足を振り抜くと、ボールはディフレクションしてそのままゴール。リヴァプールはリードを奪い、そのまま試合は終了するかと思われました。
しかし迎えた延長後半にマクトミネイが持ちあがるとラッシュフォードにパス。これまで何度もチャンスをふいにしていたストライカーが今度はきっちり決め再び同点に。さらに相手コーナーキックからのカウンターから最後はアマド・ディアロが決め劇的な逆転勝ち。ユナイテッドが準決勝進出を果たしました。
総評
ユナイテッドは最後は2バック（マグワイア、ダロト）にするファイアーフォーメーションを採用する等大きな「賭け」に勝ち見事に勝利。準備していたハイプレスは嵌ったものの中盤からの連動性に欠けビルドアップも拙いものではありましたが、選手の質とメンタルの助けもあり戦い抜きました。
特にガルナチョは120分間走り切り多くのチャンスを作ると共に守備でも魂を見せ活躍。勝利の立役者の一人になりました。またオナナも多くのビッグセーブでチームを救う活躍。失点は仕方が無いもので守護神としてリヴァプール攻撃陣の前に立ちはだかりました。
そして忘れられないのは決勝点を挙げたディアロ。イエローカードを既に貰ってしまっていたのを忘れ、興奮してユニフォームを脱いでしまい退場処分に。罪滅ぼしかファンにユニフォームをプレゼントしていた所も含めて思わず笑ってしまいました。
一方リヴァプールは延長後半でのガス欠が響き逆転負けで4冠ならず。過密日程が続いていた事を考えると何としてでも90分間で終わらせたかった所です。
それでもマック・アリスターはゴールも併せて攻守に気の利く動きを常に取り続け、特に守備面ではチームの戦術上広大なスペースを守らざるを得ない遠藤を上手くサポート。改めてチームに不可欠な存在であることを示しました。
指揮官の「賭け」と選手達の執念でリヴァプールの4冠を阻んだユナイテッド。今後も不安定な戦いが続くと思いますが、この勝利をきっかけに波に乗りたい所です。
では
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