今回はマンチェスターユナイテッド所属のスコット・マクトミネイ選手について書いていきたいと思います。
経歴
マクトミネイ選手はマンチェスターユナイテッドのユース出身で、当初はセンターフォワードやトップ下を務めていましたが、センターハーフにコンバートされてからその才能が開花、2017年にモウリーニョ監督の目に止まりトップチームデビューを果たしました。
その後はセンターハーフの控えとして、守備時でのクローザーやパワープレー要因としてプレーすることが多かったですが、2019-2020シーズンにスールシャール監督の元出番を増やし存在感を放つと、2020-2021シーズンにはレギュラーに定着。今やチームの中心メンバーとして絶大な存在感を放っています。
スコットランド代表には2018年にデビュー、ユーロ2021での躍進が期待されます。
①切り替えの早さとプレー強度の高さ
マクトミネイ選手の特長は「切り替えの速さとプレー強度の高さ」です。攻守の切り替えの判断が早く、ボールホルダーへの寄せやカウンターのケアが非常に的確で速いです。特に今シーズンはカバーリング能力の高さが目立ち、パスカットや寸前でボールを奪い取る守備が良く見られます。また奪った時の配球先も正確で、カウンターのスイッチャーとしても十分に機能します。
そしてプレー一つ一つに「力強さ」が見られるようになりました。特に奪う時の体の入れ方、ドリブルの推進力、球際の強さなどに強度の高さを感じ、どうも器用貧乏で軽いプレーを随所に見せていた昨シーズンまでとは違う素晴らしいパフォーマンスを見せています。
②オフザボールのバラつきと細かいポジショニング
しかし反面オフザボールには課題があります。元々はFWで攻撃的なプレーは得意であるとは思われますが、近年は守備的な役割を任せられることが殆どでBOX to BOXのようなプレーを見せることはあまり無く、飛び込むタイミングも適切ではありませんでした。しかし今シーズンはクロスに飛び込むプレーやバイタルエリアに侵入してからのミドルシュートなどのプレーが増えてきており、今後は攻撃的な役割も増えてくるかも知れません。
また細かいポジショニングでミスをすることもあり、パスコースを消したりする場面も散見されます。監督が監督なので今後も改善できない可能性はありますが、今後に向けて気になる所です。
③チームの新たなリーダー
最近の活躍を受けて周囲は彼を「新たなリーダー」として取り上げています。ユナイテッドのユースで育った生え抜き選手で、その献身的で熱いプレーが高い評価を勝ち取っています。
最古参だったリンガードが去り(ウエストハムへ)、ラッシュフォードやグリーンウッド等まだ若い選手がいる中(マクトミネイ選手も24ですが)、新たなるリーダーとして彼らを引っ張っていく必要がありそうです。
かつてチームの中盤で君臨し数々の栄光を勝ち取ったロイ・キーンやスコールズ、キャリックのようにマクトミネイ選手も飛躍できるか、楽しみな所です。
では
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