今回はサッカーへの「ブルーカード」導入案について書いていきます。
①赤と黄の間
先日競技規則を定める国際サッカー評議会(IFAB)が、ラグビーの規則にあるシンビン(一時退場)を導入することを決定したと報じられました。
報道によると「有望な攻撃」を断ち切る戦術的なファウルを犯した選手や、審判の判定に異議を唱えた選手を10分間ピッチの外に一時的に退場させる「ブルーカード」を今夏から導入する方針で、3月の総会で承認されれば7月に施行される新シーズンの競技規則に盛り込まれるとのことです。
これが適応されると、退場となるレッドカード、警告となるイエローカードの間となるカードが導入される事となり、競技としては1970年以降の改革となります。
②試合を壊さない為に
このカード導入のメリットとしては「試合が壊れる」可能性が和らぐことです。
どうしてもサッカーはレッドカードで退場すると相手が圧倒的に優位になってしまい、受けた側が守備に徹し何とか終わらせようとする場面が頻発。その結果試合自体の興が削がれる事がよくありビッグカードが凡戦になってしまう事が多々あります。(人数が減っても無謀とも言われるハイラインを敷くいい意味で狂気的なチームも一部ありますが、、、。)
それを防ぐためのブルーカードの導入は喜ばしいもので、一時退場する選手が投入されるまでの姿や投入されるまでのチームメイトの頑張りなども新たな物語も生みそうで、エンターテイメント面でも新たな側面が見れそうです。
また退場レベルの悪質さではないもののピッチ外で治療をせざるを得ない怪我をさせてしまった選手に対して使うのも公平性があると言え(勿論精査は必要ですが)、その制度自体にはポジティブな印象を持っています。
③悪い意味での「保護」に
しかし現段階の導入にはどうしても賛同できないのが正直な所で、まずしれっと「審判の判定に異議を唱えた選手」にも適応される事が盛り込まれている事です。
正直現状プレミアリーグを筆頭に、VAR等最新テクノロジーが導入されているにも関わらず使用する審判の判断ミスで試合の結果を大きく変えてしまう事が多々あり、正直敬意を持たないといけないのは判っているものの糾弾したくなる酷いジャッジも見受けられます。
そんな中、現状執拗な抗議にはイエローカードを出されるシステムがあるにも関わらず(これで十分だと思っています。)さらに罰則を重くするのは正直悪い意味での「保護」であり、審判がカード連発でいつしかピッチ上の選手が一時的とは言えいなくなってしまうのは退場以上に興が削がれるものだと思います。
また現状でさえ判断を迷う場面が多い中、更に選択肢を増やすのは余計に審判に対するプレッシャーが強まる結果になり、守るどころか更に追い詰める結果になり兼ねず、常に「カードの色」に関する議論が絶えることは無いでしょう。
そう考えると今の所は時期尚早と言わざるを得ず、まずはVARの判断の質、そして審判の威厳を取り戻す為の研鑽を積み上げていく事が何よりも重要であると思います。
またIFABはチームキャプテンだけが主審と話す権利を持つ試みも承認する等、余りにも協会や審判よりな意向が強い今回の決定事項。もう少しチームや選手を敵視し過ぎないような折衷案に進んで欲しいと個人的には思っています。
では
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