今回は主要欧州リーグの2023~2024シーズン序盤のインパクトチームについて書いていきたいと思います。
順位はもちろんのこと、戦術、内容でインパクトを残したチーム中心で書いていきます。
5回目は「ニース」です。
主な布陣&選手
①リスキーとも言える決断
2019年夏にジム・ラトクリフ氏に買収されて以降パリSG越えを目標に多くのビッグネームを迎え入れていたニースですが、最高順位は21-22シーズンの5位、昨シーズンは9位に甘んじる等投資額に対しての成績が残せず赤字だけが膨らむ事となりました。
しかし今シーズンは方向変換しシュマイケル、バークリー、ラムジー等ネームバリューはあるものの数字を残せずコストのかかる選手を放出し新たに完全移籍したのはボガとバルデのみ、サンソンとベローをレンタルで獲得するに留まりました。
さらに新監督にはベネベントやサッスオーロ時代にはデ・ゼルビ監督の下で働き、トルコのファティ・カラギュムリュク、アランヤスポルの監督を務めキャリアを積んだイタリア人指揮官のフランチェスコ・ファリオーリ氏を招聘。
正直国内でも無名ともいえる存在で、リスキーとも言える決断をクラブは行うことになりました。
②鉄壁のセンターバックコンビ
そんな中シーズンが始まり当初は3戦連続引分けと中々勝ち切れずにいるも、その後パリSG、モナコを撃破し3連勝。さらにマルセイユも破る等大物食いを連発し、10節を終え6勝4分で見事首位に立つ等快進撃を行っています。
その要因となっているのはリーグ最少の4失点で抑えている守備陣。デ・ゼルビ監督の影響を多分に受けているであろう守備組織は安定しており、例え前線を超えても中盤の3センターが連動して刈り取ってきて、最後の砦に鉄壁のセンターバックコンビ&守護神が待ち構えています。特に引いて守る事が多い強豪チーム相手には効果はてきめんで、エンバぺの決定力に助けられたパリはともかくモナコ、マルセイユは糸口を中々見つけられず敗戦を喫しています。
特にセンターバックコンビの働きは素晴らしく、トディボは高い身体能力を生かした対人戦で本領を発揮し、今年で40歳を迎えた大ベテランダンテは経験を生かした読みとリーダーシップで若きパートナーをサポートし補完性の高いコンビを形成。
彼らの働きが快進撃を生んだと言っても過言ではありません。
③厚みの少ない攻撃
反面得点はここまで10試合で11得点と物足りないものになっており、トップスコアラーはモフィの3得点と課題は多いです。
その要因となっているのはウイングの質に頼り過ぎな攻撃で、ボガ、ラポルドの両ウイングの質は高いものの裏抜けやサポートは少なく、モフィもポストプレーに秀でているタイプでは無い為攻撃陣の押し上げが上手く出来ていない状況にあります。
決してインサイドハーフの得点力が低いわけではないのでいかに守備の強度を保ちながら攻撃に厚みをもたらす事が出来るか、現状のクラブ状況ではかなり難易度は高いもののチャンピオンズリーグ出場権を目指すにおいては必要不可欠な要素であると思われるので、監督の起用法と選手達の奮闘に期待したいです。
右サイドバックのアタルが中東問題への投稿で活動停止処分を受ける可能性が高いものの、組織的且つ強度が高い守備で首位まで上り詰めているニース。今後の戦いにも注目です。
では
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