2022～2023シーズン総括ローマ～2年連続で欧州カップの決勝に～【サッカー】

今回は主要欧州クラブの2022-2023シーズン総括を書いていきたいと思います。

8回目は「ローマ」です。

リーグ　勝ち点63　18勝 9分 11敗　50得点 38失点　6位

コッパイタリア　ベスト8

ヨーロッパリーグ　準優勝

基本布陣

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①2年連続で欧州カップの決勝に

昨シーズンカンファレンスリーグを制し、これまでも多くのクラブでタイトルを獲得したモウリーニョ監督2年目が訪れチームへの期待が膨らむこととなりましたが、リーグは後述する攻撃陣の不振、そして最終ラインを低くし過ぎる事による弊害（PKや事故のようなゴールが増加しやすい）が起こり勝ち点を取りこぼし、ナポリが独走状態になったことで早々にリーグ優勝の希望は絶たれる事となります。

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またコッパイタリアでも準々決勝でクレモネーゼに足元をすくわれ敗退。残ったタイトルはヨーロッパリーグのみとなりましたが、ここからがモウリーニョ監督の真骨頂が発揮され、ラウンド16ではソシエダのフィニッシュワークを見事にシャットダウンさせ勝ち進むと準々決勝では延長の末フェイエノールトを返り討ちに。

さらに選手時代指導していたシャビ・アロンソ監督率いるレバークーゼンをソシエダと同様シャットダウンさせ、2年連続で欧州カップの決勝に。

ただヨーロッパリーグマイスターセビージャの前にPK戦の末敗れ、決勝で初の敗戦を経験。リーグではヨーロッパリーグ出場権を確保するものの無冠に終わる事となりました。

②層も質も物足りない攻撃陣

その大きな要因はトップ10で9位に留まった得点力にあります。昨夏の大きな目玉補強であったディバラは12ゴールを挙げる等崩しの切り札になっていたものの怪我に苦しみ、さらに昨シーズン17ゴールを記録したエイブラハムもコンディション不良もありゴールは半減。（8ゴール）

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さらにそのエイブラハムの負担を軽減すべく獲得したベロッティはまさかのリーグ戦無得点に終わる等、個に依存するロングカウンターを採用するチームにおいてはスコアラー不在は大きな足かせとなりました。

また昨シーズンと同様崩しの面で大きな仕事を担っていたザニオーロは契約問題もあり冬に退団を要求し、結局ガラタサライに移籍。エル・シャーラウィが終盤戦に貴重なゴールを連発する等活躍を見せたものの、攻撃陣は層も質も物足りない状況でシーズンを終える事となりました。

③鬼門の3年目に向け

そんな中シーズンオフにはモウリーニョ監督の中東行きの話が過熱化。結局は断りをいれローマ残留を希望していますが、

・昨シーズンまで前所属先（トッテナム）が負担していたとされる1000万€の埋め合わせ