きちのうすめ雑記

きちが好きなことについてうすく書いていきます。

サッカー界に蔓延する人種差別問題~見るに堪えない光景~【サッカー】

※当ブログではアフィリエイト広告を利用しています

今回はヴィニシウス選手への人種差別発言、そしてサッカー界に蔓延する人種差別問題について書いていきます。

Getty Images

①見るに堪えない光景

先日行われたラリーガ第35節のバレンシアvsレアルマドリードの試合で見るに堪えない光景を目にしました。

この試合の後半半ばにレアルマドリードのヴィニシウス選手は差別発言を行ったとされる観客席を指差し激昂。スタンドに詰め寄ると騒動に発展し試合は中断。場内では人種差別を揶揄する発言を止めるようなアナウンスがされ、バレンシアの選手達もその発言を止めるよう咎める様子が見られました。

kichitan.hatenablog.com

 

そしてその場は一旦収まったものの、後半アディショナルタイムに同選手が退場すると、彼を揶揄するチャントが流れる等非常に後味の悪いものになりました。

試合後、ヴィニシウス選手はラ・リーガが人種差別者のものとして相手サポーターだけではなく、リーガ全体やスペインという国に対しても批判を展開。

それに追随するようにアンチェロッティ監督や他選手も反応、それに対してラ・リーガのテバス会長がSNSで被害者の選手の擁護ではなく自身の組織を守る発言をしたことで更に油が注がれ、大騒動になっています。

 

②何度も人種差別の標的に

そしてバレンシアにはヘイトクライム憎悪犯罪)の処分として、罰金4万5000€とスタジアムの部分閉鎖5試合を科し、人種差別的なジェスチャーを行ったサポーターに生涯に渡る入場禁止処分を行うことで人種差別を断固として許さない姿勢をクラブとして表明しています。

ただこれまでもヴィニシウス選手は何度も人種差別の標的になっており(昨シーズンのアトレティコ戦等)、さらに試合中に起こっていたブーイングは数百人にも及ぶものであり、バレンシア側に対しての裁定が甘すぎる部分はあると思います。

またヴィニシウス選手自体の挑発行為が問題だという声はあるものの、それで人種差別発言を受けていい訳がなく(そもそもこの声が出ている事こそが問題です。)、この問題が非常に根深いものが分かり、ラ・リーガがこれからどのような判断を下すのか注目されています。

 

③日本も例外ではない

ラ・リーガではこれまでも2006年にエトー選手が人種差別的なやじを受け試合を放棄しようとし、2014年ダニエウ・アウベス選手がピッチ上にバナナを投げられる等人種差別発言や行動が度々見受けられます。

kichitan.hatenablog.com

 

またこの風潮はスペインだけでなく他国でも見受けられるもので、ブラジル人選手だけでなくアフリカ人系やアジア人系の選手等に対する差別もこれまで多く見受けられ、多くの選手達が苦しんでいます。

そして日本も例外ではなく、スタジアムで差別的な横断幕を掲げたりSNSで差別的な投稿を行う等同様の行動が見受けられており、問題となっています。

 

日常にも深く入り込んでおり、抜本的な解決には非常に時間が掛かり度々深刻な事件を引き起こしている差別問題。現状では逮捕やスタジアムの生涯出入り禁止、クラブに重い罰則を課したりする方法しかないものの、将来的にはスタジアムからそのような輩がいられなくなるような環境、そして雰囲気を作れればと強く願っています。

 

では