今回はFIFAのクラブワールドカップ出場チーム拡大について書いていきます。
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①文字通りクラブのW杯に
FIFAのインファンティーノ会長は2025年からFIFAクラブワールドカップの出場チームを32チーム制にして、4年ごとの開催にすることを明らかにしました。
当初2021年に中国で24チームが参加する大会が開催される予定だったものの、新型コロナウイルス感染症のパンデミックで開催が延期に。そして今回はその案を拡大される形での開催が表明される事となりました。
大会方式や参加条件は詳細は未だ明らかにされてはいませんが、この大会方式によりカタールW杯とほぼ同じ規模の大会(グループリーグがあるかどうかはまだ不明)になることが想定され、正に文字通りクラブのW杯になるといってもいいでしょう。
②代表以上に広がっている力の差
しかしこの大会は代表でのW杯と大きく違う点が存在します。
まず力の差が歴然としており、その差はW杯に出場するチームとは比較になりません。
W杯に出場する国の殆どが世界最高峰のリーグでプレーしている選手が在籍しており、それが大きな違いとなって成績に現れています。
特に今回ベスト4に進出したモロッコは大半が5大リーグに所属している選手で構成されており、優勝したアルゼンチン代表のメンバーで欧州以外でプレーしている選手は僅か2人となっています。
欧州に次ぐレベルを誇っている南米のクラブですらこの状態であり、さらにチームを強化する為の売上高は10倍以上差が付き正に桁違いとなっており、リーグで表すと1部と2部以上のような格差が存在しています。
そんな中で魅力的な試合が行われるかと言われるとかなり疑問符が残り、結局見所は欧州同士、欧州vs南米の戦いが起こるであろうベスト8ぐらいからになりそうです。
さらにW杯では国を背負って必至で戦っている為、サウジアラビアvsアルゼンチン、日本vsドイツのような魅力的な番狂わせが起こり得ますが、雇い主であるクラブではそこの意識はどうしても低くなりがちでどこまで本気で戦えるかにも疑問符が残ります。
これまでのクラブワールドカップも欧州、南米のチームはトーナメント初戦をサブ選手中心で組んでおり、熱量に差がある事が分かります。
今回の事でわかるのは、UEFA(欧州サッカー連盟)との勢力争いがさらに激化している事です。
UEFAは2018年からUEFAネーションズリーグという独自の大会を開催し、これまでEUROやアンダー世代で留まっていた代表チームに対するアプローチを拡大し始めました。
それに対抗して今回UEFAは逆にクラブを利用した案を発案。今回の策はUEFAに対する宣戦布告とも捉えることが出来るでしょう。
その根っこにあるのはやはり既得権益とお金。欧州を囲い込みたいUEFA、中東やアジアをバックボーンに付かせたいFIFA。その争いは留まることを知りません。
ただそこで問題になってくるのがやはり選手への負担。ただでさえタイトな日程でさらに試合を増やすこの方法は正直狂気的と言わざるを得ません。
個人的にはやや存在意義を疑うネーションズリーグ、クラブワールドカップは廃止、そして新たに立案されたFIFAワールドシリーズは行う方針でいいかと思っています。
UEFAはネーションズリーグ創設、チャンピオンズリーグを拡大。FIFAはワールドカップやクラブワールドカップを拡大。この進み続ける拡大路線がどのような結末を迎えるのか、今後も注目していきたいです。
では
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