妓夫太郎～陰険さと激しい憎悪～【鬼滅の刃】遊郭編

※ネタバレ有り

今回は鬼滅の刃の登場人物「妓夫太郎」について遊郭編の範囲のみで、出来るだけ書いていきたいと思います。

①陰険さと激しい憎悪

鬼舞辻無惨配下の精鋭である十二鬼月の一人で、基本の事柄は妹の堕姫に任せており彼女が危機に陥った時のみその姿を現す鬼です。

別世界では癖球ナンバーズを駆使する左腕エースとなっています。

2本の鎌を得物とし、ボサボサの髪や血走った目付きにギザギザした歯、そして血の染みのような痣がある皮と骨ばかりの体型をしており、兎に角不健康で凶悪な風貌をしています。また「上弦」は右目に、「陸」は左目に刻まれており、堕姫とは逆となってい追います。

性格は陰険で嫉妬深く、劣悪な底辺環境で育ってきたことで自分より幸せな他者に激しい憎悪を向けます。また妹を溺愛しており、自身と妹を傷つける相手を誰であろうと許さず報復する等、兄妹揃って醜悪な価値観を持っています。

「お前いい着物だなあ。清潔で肌艶もいいたらふく飯を食って綺麗な布団で寝てんだなあ。生まれた時からそうなんだろう。雨風凌げる家で暮らして。いいなあいいいなああああ！！」

ただ戦闘面では応用に優れ即効性の猛毒が含まれる血鎌や妹との息の合った連携を駆使した戦い方で上弦に相応しい災厄の如き強さを誇っており、彼の登場で戦局が大きく変わる事となります。

②二人で一つの鬼

作中では堕姫が天元に追い詰められた事でその姿を現し、戦闘に突入。初撃で天元に傷を与えたことで優位に立ち回り、炭次郎が参戦して尚彼らを防戦一方に追い込みます。

また雛鶴が毒苦無による弾幕を展開したことにより動きを封じられるものの、即座に毒を中和し対応。上弦の鬼としての強さをまざまざと見せつけます。

更に堕姫の首を取った伊之助を背後から一突きし致命傷を負わせると、血鬼術で周囲を吹き飛ばし鬼殺隊を壊滅状態に。唯一意識を取り戻した炭次郎に嘲笑と罵倒を浴びせながら追い込むも、彼の決死の頭突きを喰らい毒苦無を足に刺され動きを止められ思わぬ反撃を喰らうことに。

「なあオイ今どんな気持ちだ？一人だけみっともなく生き残って　頼みの綱の妹は殆ど力を使い果たしてるぜ。なあ　虫けら　ボンクラ　のろまの腑抜け　役立たず　何で生まれてきたんだお前は？どうする？弱い弱いボロボロのみっともねぇ人間の体で俺の頸を斬ってみろ　さあさあさあ！！」

更に体力を回復させた天元も参戦し、最後の戦いに。自身の戦い方を読み取った譜面を使う天元に追い詰められると、全身全霊を超える力で向かってきた炭治郎によってついに頸を刎ね落とされ敗北。同時に堕姫も善逸と伊之助に頸を刎ね落とされた為に完全に敗北。

これまで無かった天元の分析力、そして彼に抵抗出来る複数人を擁した集団戦に敗れることとなりました。

③妹の存在

消えゆく意識の中、妓夫太郎の過去が明らかに。

生まれ育った羅生門河岸は遊郭の最下層、生まれた当時から醜い姿をしており、生まれてくる前からも、生まれてからも何度も殺されそうになったほど実の親からもまともな愛情を与えられていませんでした。

しかし彼を救ったのは最愛の妹、梅でした。同じく劣悪な環境で生まれ育ちながらも美しい容姿を持ちながらも自身を頼り慕う妹を誇りに思い、彼女を幸せにすべく自身も妓夫の仕事に就き生活を始めることになります。

ただ妹が自身を侮辱されたことで侍の片目を簪で潰してしまい、報復として生きたまま焼かれることに。妓夫太郎も背中を切られ重傷を負い、死にゆく妹を抱え彼は絶望し慟哭することとなります。

「わあああああやめろやめろやめろ！！俺から取り立てるな！！何も与えなかったくせに取り立てやがるのか許さねえ！！許さねえ！！元に戻せ俺の妹を！！でなけりゃ神も仏もみんな殺してやる！！」

そして原因となった侍、女郎を斬り殺しますが、体力が尽き倒れることに。そこに現れたのは当時上弦の陸であった童磨。彼に血を与えられることにより二人の兄妹は鬼として復活、多くの厄災を招くこととなります。

死して地獄に落ちていく妓夫太郎。せめて妹だけでもと縁を切り天国のある方向に行くよう指示しますが、泣いてすがる妹の言葉を受け、彼女を背中に背負い地獄の業火に呑まれることとなりました。

「俺たちは二人なら最強だ、寒いのも腹ペコなのも全然へっちゃら、約束する。ずっと一緒だ、絶対離れない。ほらもう何も怖くないだろ？」

崩れ落ちる妓夫太郎を見送りながら炭治郎は呟きます。

「仲直りできたかな？」

では

きちのうすめ雑記