今回は主要欧州リーグの2020~2021シーズン序盤のインパクトチームについて書いていきたいと思います。
順位はもちろんのこと、戦術、内容でインパクトを残したチーム中心で書いていきます。
6回目は「アストンビラ」です。
①リーグ最高のセンターバックへ
開幕4連勝。今シーズン躍進を果たしているアストンビラですが、最も整備されたのは守備面です。キャッシュ、コンサ、ミングス、ターゲットで構成されるDFラインは鉄壁で特に高さ、巧さが際立つミングスの活躍が目を引きます。ミングスは9月にはイングランド代表にも召集されるなど飛躍の年となっています。リーグ最高のセンターバックへ順調に歩みを進めています。
また献身性に溢れる中盤の動きも見過ごせません。ドウグラス・ルイス、マッギンのコンビに加え今シーズンはチェルシーからバークリーが加入。中央は抜群の強度を誇っています。また両ウイングも献身的な守備をする為、非常に崩れにくい組織を作っています。失点はリーグ最少で、先日の試合ではビエルサ監督のリーズにやられたものの強固な守備組織を築いています。
②大枚を叩いた才能
今シーズン最大の補強の目玉はクラブ史上最高額である約45億円(ボーナス込み)で獲得したワトキンスです。スピードに溢れたアタッカーで裏抜けにも秀でています。昨シーズン2部のブレントフォードで25ゴールを挙げブレイク。2部では異例の移籍金でアストンビラに引き抜かれました。その活躍はリヴァプール戦で発揮、ハットトリックの大活躍で7-2の歴史的大勝に貢献。継続的な活躍が期待される選手です。
またリヨンからベルトラン・トラオレを約23億円で獲得しています。当面はインパクトプレーヤー的な役割が続くと思いますが、ポテンシャルは大きい選手なので期待したいです。
③結束力の持続
ただ今のアストンビラは間違いなくグリーリッシュのチームです。アカデミー出身でチームのキャプテン、背番号10番を背負うチームの象徴は今シーズンもピッチを広く使ったゲームメイクに合わせて、ここまで3ゴールを挙げる等得点面でも活躍しています。また同世代の選手が多く在籍していることにより、一種の結束力が生まれ戦えているのも大きいと思います。そんな選手を纏めているのはディーン・スミス監督、昨シーズンは怪我人続出で苦しい戦いを強いられましたが、今シーズンは手堅い采配で勝ち星を積み重ねています。
現実的にはこの好調は長くは続かずトップ6を脅かす存在にはならないとは思いますが、トップ10には十分入るチームにはなっていると思います。2000年代後半のように再び上位陣を脅かす存在になれるか、注目していきたいです。
では