2022-2023シーズン注目の昇格クラブの軌跡～ノッティンガム・フォレスト～【サッカー】

今回は欧州の2022-2023シーズン注目の昇格クラブの軌跡について書いていきたいと思います。

ノッティンガム・フォレストは現存するイングランドのサッカークラブでは2番目に古く（1番はノッツ・カウンティ）、歴史が深いクラブです。

また1977-1978シーズンにはブライアン・クラフ監督の元、シルトン、ジョン・ロバートソン、フランシス、オニール等を擁し初のリーグ優勝を果たすと、翌シーズンはUEFAチャンピオンズカップ2連覇を達成する等黄金期を築くこととなります。

同時期に強豪であったリヴァプール、そして少ない時期ながらインパクトを残したアストンビラと共に6シーズン連続でイングランドにチャンピオンズカップ優勝をもたらすことになり、サッカーの歴史においてもとても重要なクラブです。

②名選手が在籍するも凋落

しかしその後は中位に位置しており、さらに1989年のヒルズボロの悲劇の当事者に（対リヴァプール戦）。そしてその事件の賠償金支払い等もあり財政難になり1992-1993シーズンのプレミアリーグ初年度ではまさかの最下位で2部に降格。その後はエレベータークラブと化してしまいます。

それでもピアース、ロイ・キーン、シェリンガム、ファン・ホーイドンク等名選手が在籍。ただ数人の伸び盛りの選手達の活躍だけではクラブの体質は変えようが無く、選手の維持も出来ずに1998-1999シーズンに2部に落ちて以降はプレミアリーグでノッティンガムを見ることはありませんでした。

歴史や人気はあるものの典型的な古豪。ノッティンガム・フォレストは今やその代表的なチームとなっていました。

③24年振りとなるプレミアリーグ昇格

その後2009-2010シーズン、2010-2011シーズンにはプレーオフに進出するも昇格は逃してしまいます。しかし今シーズンは開幕7連敗という最悪のスタートがあったものの、途中就任したクーパー監督の元チームは躍進を見せ見事に4位に食い込むと、プレーオフではシェフィールド、ハダースフィールドを破り24年ぶりのプレミアリーグ昇格を果たします。またFAカップではレスター、アーセナルを破る快進撃を見せ、ベスト8に輝きます。（準々決勝ではリヴァプールに敗退。）

残念ながら主力であったGKサンバがランス、ガーナーがマンチェスターユナイテッドに去る等痛い移籍はあったものの、ブンデスリーガで15ゴールを挙げたアウォニィ、マインツからニアカテ、バイエルンからリチャーズを獲得する等ブンデスリーガの実力者を獲得。さらにリヴァプールからネコ・ウィリアムズ、マンチェスターユナイテッドからヘンダーソン（レンタル）等他クラブの有望株を獲得する等着実に強化を進め、既存のブレナン・ジョンソン等との融合が期待されます。

かつての古豪が再びプレミアへ。戦力的に見ると残留争いは避けられないもののどのような戦い方を見せるか、楽しみです。

では