今回はニューカッスル買収について書いていきたいと思います。
①かつての栄光を衰退させた前オーナー
ニューカッスル・ユナイテッドは2000年代前半はプレミアリーグの強豪クラブとして名を馳せていました。ギブンが最後尾で支え、屈強なDFが攻撃を跳ね返し、ベラミーの飛び出しとシアラーのシュートで仕留める。そしてサッカーは上手いけれど「悪ガキ」のボイヤーやダイアー、ロベール、正にイングリッシュフットボールを凝縮したようなチームでした。
しかし2006年にシアラーが引退、その後チームは苦境に陥り中位に沈みます。そして2007年スポーツ用品チェーン店で富を築いたマイク・アシュリー氏がクラブを買収します。しかしアシュリー氏は巨額の負債を解消させるなどクラブの経営を安定させるものの、肝心のチーム強化は失敗。オーウェン、ヴィドゥガ、マルティンス等ビッグネームを獲得するもパッとせず、2008-2009シーズン、2015-2016シーズンと2度の降格、更に一桁順位はシセ、バを要した2011-2012シーズンの5位のみとピッチ上では失敗を繰り返しました。
そして近年は補強を行わない、練習場の整備をいつまでたっても行わない、傲慢な態度が目立つ等悪評は尽きず、近年では常に批判的な動きに晒されていました。
②黒い噂もある大富豪
しかし10月7日にサウジアラビア系のPCPキャピタルパートナーズとRB スポーツアンドメディアなどから構成される共同事業体が、推定3億500万£でニューカッスルを買収したと発表。資産3200億£とも言われているオーナーの登場はニューカッスルファンの方を大いに喜ばせました。
しかし買収した共同事業体はプレミアリーグの放映権を侵害したり、女性やLGBTを差別したりと何かと問題を抱えているグループで、会長のムハマド・ビン・サルマン氏は18年にトルコで起きたサウジアラビア人記者の殺害に深く関与した疑いがあるなど黒い噂が絶えないです。過去にシティなどがオーナーの問題で僅かな期間で売却を余儀なくされるなど前例もあるだけに、心配な所です。
③いきなりスーパーチームになる可能性は
そしてやはり出てくるのは「超大型補強」の噂です。ベイル(レアルマドリード)、コウチーニョ(バルセロナ)、エンバぺ(パリS)、そして次期監督にコンテ氏が浮上する等話を挙げればきりが無いです。
現状未だ未勝利のチームの現状を考えると当然であるとは思いますが、チェルシー、シティ、パリのような劇的な変化がすぐに起こるとは正直思えません。
まずFFPの問題です。著しい赤字を規制するこのルールは補強費を大きく制限するものでいくら資金があっても使える額に限界があります。ニューカッスルはそれでも2億£を用意出来ると報じられていますが、選手獲得が難しい「冬の移籍」で複数人の「主力級」を獲得出来るとは思えず今シーズンは残留が手一杯であると思います。
しかし
・ユースや設備などのインフラ整備
・優秀な監督の招聘
・一貫した補強戦略
に成功すれば将来的にはシティやチェルシーを超えるようなチームになる可能性は秘めています。
今回の買収で世界一の「金満クラブ」となったニューカッスル。今後の動きに注目です。
では
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