今回はユベントス所属のジョルジョ・キエッリーニ選手について書いていきたいと思います。
経歴
キエッリーニ選手はリヴォルノの下部組織に入団し、2000年にトップチームデビューを果たします。その後2シーズンプレーしローマに共同保有される形で、2年間リヴォルノでプレーし、2003-2004シーズンにはチームのセリエA昇格に貢献します。
そして2004-2005シーズンにはイタリアの名門ユベントスに移籍しますがフィオレンティーナにレンタルされ、セリエA屈指の左サイドバックとして台頭し活躍。翌シーズンにユベントスに復帰します。
するとチーム事情で当面のライバルであったザンブロッタ選手が右に回ることになると、左サイドバックのレギュラーとして活躍。翌シーズンはカルチョスキャンダルもありセリエBに降格しますが残留し、センターバックも兼任する形で1年でのセリエA昇格に大きく貢献します。
2007-2008シーズンからは主戦場をセンターに移し、世界最高峰のセンターバックとしての素質を開花させ、セリエ9連覇、コッパイタリア5回の優勝に大きく貢献。ボヌッチを隣で育てる等、チームリーダーとしても大きな貢献を果たします。
そして迎えたユーロ2020ではグループステージ第2戦のスイス戦で負傷交代するも、ベルギー戦で復帰。クラブでもコンビを組むボヌッチと共に優勝に多大に貢献します。
その活躍もあったのか先日2年契約にサイン。新シーズンは王座奪還の為ふたたびビアンコネロのユニフォームに袖を通すことになりました。
①クレバーさと激しさを持ち合わせたDF
キエッリーニ選手の特長はクレバー且つ激しさを持ち合わせた守備です。ファウルすれすれの非常にタイトなディフェンスで相手アタッカーを封殺する激しいディフェンスを行いますが、そこにはポジショニングや最後まで相手に好きにさせない態勢を維持する等非常にクレバーさも持ち合わせています。
またビルドアップ時にも複数のパスコースを選択出来る態勢やボールの受け方を行う等、いかつい見た目に反して非常にインテリジェンス溢れるプレーが出来る選手です。「現代サッカーにおけるディフェンダーの模範」とも言える理想的な選手であると言えます。
因みにキエッリーニ選手はトリノ大学のマネージメント経済学経営管理学科を2010年に卒業。卒業論文も優秀であったらしく、その勉強熱心な所がプレーに表れていると言えます。
②年々増える怪我
しかし近年勤続疲労による怪我が増えています。プレースタイルから怪我が絶えない選手で年間フルで戦っているシーズンは数少ないですが、近年は特に増えており、1昨シーズンは右ヒザの前十字靭帯を断裂しリーグ戦は4試合の出場に留まり、昨シーズンも慢性化したふくらはぎの怪我の影響でリーグ戦は17試合の出場に留まりました。
ユーロでも怪我をして短期間ながら離脱。もはやフル稼働が出来ない状況になっており今後はスポット的な起用に留まると考えられます。ユベントスが契約延長を渋り一時期フリーになっていたのも頷けます。
③ユーロでの活躍で再評価
しかしキエッリーニ選手はユーロで素晴らしい活躍を見せます。同じくユベントスで長年コンビを組んだボヌッチ選手との連携は円熟の極みに達しており堅守を披露。上記したように怪我で一時離脱するも準々決勝ではルカクを完封、準決勝ではPK戦に向けて過剰なまでの余裕さを見せスペインに揺さぶりをかけ、決勝では相対するスターリングを完封する等イタリアのユーロ優勝に大きく貢献。
その活躍ぶりを見てユベントスも再評価したのかユーロ後に契約を2年間延長し新シーズンもユベントスの一員としてシーズンを戦ってくれそうです。
フルシーズンは難しいながらも要所要所で重要な働きをしてくれそうなキエッリーニ選手。新シーズンでのプレーも期待しています。
では
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