今回はウクライナ代表のシェフチェンコ監督退任について書いていきます。
①ウクライナの矢
現役時代のシェフチェンコ選手は正に「ウクライナの矢」でした。圧巻のスピードとドリブル技術で相手DF陣を切り裂き、抜群のシュート技術でゴールネットを揺らす。
しばしば見せるエゴイスティックな部分も含め、正にストライカーとも言える選手で、ACミランでは2度のリーグ得点王、チャンピオンズリーグでも2度の得点王を取っている当時世界最高峰のストライカーでした。その後チェルシーに4500万€の移籍金で移籍しますが環境に馴染めず、指揮官との対立もあり本領は発揮できず2シーズンで9得点に留まります。その後ACミランに復帰するも一度狂った歯車は好転せず、2009年にかつて台頭したディナモ・キエフに復帰。3シーズンプレーした後に2012年のユーロを最後に現役を引退しました。
②W杯予選での挫折とユーロでの成功
その後政治家やプロゴルファーを目指すも大成出来ませんでしたが、2015年にUEFAのプロライセンスを修得し2016年にウクライナ代表のコーチ就任が発表されました。
そしてユーロ2016のグループ敗退で引責辞任したフォメンコ監督の後任として代表監督に就任します。
しかし2018年W杯の予選ではアイスランド、クロアチアと同居したグループにおいて苦戦し、最終節でクロアチアに敗北して予選敗退。挫折を味わうこととなります。
ただその後行われたネーションズリーグではリーグAに昇格、ユーロ予選ではポルトガル、セルビアと同居するグループに組み込まれるも見事に首位通過するなどチーム力を確実に上げていきます。
そして迎えたユーロ2020では1勝2敗ながらも3位でグループリーグ突破し、延長の末スウェーデンを撃破。イングランドには力負けしたものの、整備されたビルドアップや守備の連動性、さらに交代策等光る采配を見せチームのベスト8進出に導きました。
しかし契約を延長することは無く契約満了でウクライナ代表監督を退任することとなりました。
③再びロッソ・ネロに
正直監督としてのシェフチェンコ氏にはあまり期待していなかった(現役時のプレースタイルや言動)のでこの的確な采配は驚きでした。チームも非常に好感が持て個人的にも2022年W杯の欧州での注目チームに挙げています。
そんな中の退任は非常に残念な所ですが、監督として株を非常に上げたと思います。
そうなると期待出来るのは「ロッソ・ネロ」(ACミランの愛称)へ監督としての帰還です。現在はピオリ監督が素晴らしい働きをしているため必要性は感じませんが、いつか帰ってきて手腕を振るってくれることを楽しみにしています。
再びサッカー界のトップレベルに舞い戻ってきたシェフチェンコ氏。今後の動きも注目していきたいです。
では
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WCCF FOOTISTA 【FOOTISTA 変換済み】 【04-05 EMVP1】アンドリー・シェフチェンコ
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