グループ最強と評されているメキシコ代表との試合。日本代表の真価が試させる一戦となります。
ということで先日行われたU-24日本vsU-24メキシコの感想です。
①これ以上ない最高の出来
日本は相馬を先発で起用した守備時4-4-2の4-2-3-1を採用、対するメキシコは守備4-1-4-1の4-3-3を採用していました。
試合はいきなり動きます。酒井のパスに抜け出した堂安のマイナスのクロスに久保が合わせ日本がいきなり先制点を奪います。3人の共通意識が上手く繋がったゴールであったと思います。さらにその直後相馬がペナルティエリアで削られたとされPKを獲得。堂安が豪快に決め早々に2点のリードを奪います。
そしてここからは完全な日本ペース。メキシコがビルドアップの型を代えないのでハイプレスがハマりにハマり、ショートカウンターで決定機を作っていきます。またビルドアップも「個」で躱せる場面が多く、更に守備面でも中山、酒井の両サイドバックがしっかりと対応出来ていたのでメキシコのサイドアタックを機能不全に陥らせていました。
これ以上ない最高の出来で前半を終えます。
②流れを完全に持っていかれる
後半も日本はメキシコにボールを保持させる形で試合の主導権を握り、カウンターでチャンスを作っていきます。すると堂安の抜けだしをバスケスが倒し一発退場。俄然日本が優位な立場に立つことになります。
しかしそこからの戦い方が良くありません。セオリーとしてはピッチを幅広く使いながらじっくりをパスを回し、揺さぶりながら徐々に相手を疲れさせるのが最も相手にダメージを与えますが、そこで日本は戦い方を変えず無理なカウンターを連発。逆にメキシコにボールをいい形で持たれてしまいます。そしてフリーキックから1点を返され、更に決定機を作られるなど流れを完全に持っていかれてしまいます。そこは谷のセーブもありそのまま終了。日本がグループリーグ2連勝を果たし、決勝トーナメント進出に王手をかけました。
③強豪相手でも互角以上でやれることを改めて証明
前半は正に出来過ぎともいえる内容でした。立ち上がりのカウンターで得点を決め、自分たちが苦手な状況(ビルドアップと攻撃の型)に終始ならなかったのは非常に大きかったと思います。そしてメキシコ代表がビルドアップの型を替えずにいてくれたおかげでハイプレスが面白いように機能しショートカウンターに繋げられていました。そして前線の守備が機能したことにより最終ラインも落ち着いて対応。特に酒井、遠藤は圧巻のプレーを見せていました。
ただ後半、相手が一人少なくなってからの戦いは頂けません。縦に急ぎ過ぎたせいでメキシコにボールを持つ時間を与えてしまい一気に流れを明け渡すことに。最終的には勝利したものの同点に落ち着かれてもおかしくない試合でした。今後は状況による戦い方を詰める必要性があるでしょう。
ただ選手個人は強豪相手でも互角以上でやれることを改めて証明し、メダルへの期待は膨らむばかりです。
次はフランス戦。やや守備が拙い印象がありますのでしっかりと弱点を突き、勝ち切って欲しい所です。
では
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