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4バックは廃れていくのか?~個への依拠と監督の力量~【サッカー】

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今回は「4バックは廃れていくのか?」について書いていきます。

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Getty Images

近年3バックの採用が増えてきておりチェルシーチャンピオンズリーグ優勝、そしてイングランドはユーロ2020で準優勝と申し分ない結果を残しています。特にユーロでは約半数のチームが3バックを採用する等すっかりトレンドとなりつつあります。

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今回はそんな中4バックは廃れていくのかについて、採用の利点と欠点、そして今後の展望について書いていきたいと思います。

 

①変幻自在な布陣

まず4バックの利点としては多彩な布陣を起用できることにあります。

左肩上がり、右肩上がり、ボランチが下りての3バック化、GKを含める等多彩なビルドアップの型を構築することが出来、攻撃時でもボランチを上げたりサイドハーフを張らせて幅を取らせるなど非常にバリエーションに富んだ攻撃を行うことが出来ます。

 

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かつてグアルディオラ監督が採用した「偽サイドバック(アラバロール)」、そして「カンセロロール」は4バック採用時に編み出された戦術と言えます。

 

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またポジションチェンジも容易に行うことが出来、攻撃に変化を付けやすい点が大きいです。3バックシステムではシャドーや前線の構成を変える程度に留まることに比べて、4バックではサイドバックボランチの構成を変えるだけで大きく戦い方を変えることが出来ます。

正に「変幻自在」。4バックシステムが好まれる所以です。

 

②バランスの良い配置

また守備時では5バック化することが大半な3バックに比べて、前線に選手を配置しやすくバランスの良い配置が出来るのが利点です。特にフィールド全てをバランスよくカバー出来る4-4-2(4-4-1-1)は最も守りやすい守備の形として認知されています。

特に昨シーズンまでのアトレティコマドリードは正に理想的な守備を行っており、コンパクトな布陣と的確なカバーリングで鉄壁を誇っていました。

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一方3バックではどうしても後ろが重くなり、押し込まれると攻撃に転ずることが遅くなりがちです。また前線の守備に懸ける人数が少ない為、個々の守備の負担が増えてしまうのも欠点です。その為少しでも前線の守備が機能しなくなると、ズルズルと押し込まれ、守備一辺倒になることも起こりやすいです。

サイドでの守備がまるで機能せず、終始チェコ代表に押し込まれたオランダ代表がいい例であると言えます。

 

③個への依拠と監督の力量

一方欠点もあり、それが近年の3バック採用増加に直接つながっていると思います。

まず守備での「個」の依拠が高いことです。DFラインを4人で守るという事は=カバー範囲が広いという事で個の守備力が大事になってきます。

ただ近年はサイドバックの裏を狙うカウンターやセンターバックサイドバックの間のスペース(ハーフスペース)を突く戦術(5レーン理論)が確立されており、戦術眼が高く攻守共に質の高いDFの確保に各クラブが苦労しています。特に世代によって質に違いが出てくる各国代表ではそれが顕著になっており、最終ラインの守備の安定の為に3バックを採用するチームが増えるのも頷けます。

途中就任に関わらず見事にチームを立て直せたチェルシーがいい例であると言えます。

また4バックシステムは「監督の力量」が大きく問われることになります。特にビルドアップのデザインと攻撃のデザインが出来ることが必須で、それが出来ていないと特に攻撃時で苦しむ事になり、「個」での打開やカウンターに頼らざるを得ません。

それを見事に機能させたのがグアルディオラ監督、イタリア代表でのマンチーニ監督であり、レアルマドリードマンチェスターユナイテッドは「個」で何とか解決、現在の日本代表は今正にそれで苦しんでいると言えます。

打ち破る戦術の確立と求められる監督の力量、3バック採用が増えるのも致し方ないかと思います。

 

ただ今後4バックが増えていくかと言えばそうではありません。まず

・サイドで揺さぶりをかけウイングバックを孤立させる

・2トップでセンターバック3枚をピン止めさせてバイタルエリアを使う

センターバックの持ち上がりで相手マークをずらす

等5バックを崩す戦術が確立されつつあることです。

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また3バックはセンターバックを一人多く起用しているため守備を固められる相手にはやはり分が悪く、上述したチェルシーも得点力不足に陥っていました。その為ビッグクラブを中心に今後も3バックと4バックのせめぎ合いは続きそうです。

そして何より稀有な指揮官の存在があります。マンチェスターシティのグアルディオラ監督、チェルシーのトゥヘル監督、リヴァプールのクロップ監督、そしてユベントスアッレグリ監督、レアルマドリードアンチェロッティ監督、バイエルンのナーゲルスマン監督。現代を代表するこの名将達がまたあっと驚く戦術を発見し、新たなトレンドを作ってくれると信じています。

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では

 

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