※ネタバレ有り
今回は鬼滅の刃の土地・時代背景についてアニメ版の範囲のみで、出来るだけ書いていきたいと思います。
①大正時代とは
この作品の舞台である大正時代は、15年の短さにも関わらず激動の時代だったと言えます。
・独裁主義である「藩閥政権」から民主主義へ歩みだす「大正デモクラシー」
・人類史上初の世界大戦、「第一次世界大戦」が勃発
・国内物価の上昇による「米騒動」
・日本でも指折りの大災害、「関東大震災」
など歴史上でも重要な出来事が多く、革新的でもあったけど非常に不安定な時代でもあったと認識されています。後々起こる第二次世界大戦で最も犠牲になる年代が生まれた時代でもあります。
・自分を犠牲にしてでも敵を倒す精神
・明治時代から引き継がれた家父長制
・演者や物書きの社会的立場
などが作中でも表現されており、当時の様子を垣間見ることが出来ます。
②雪山と一刀石
物語当初で炭治郎が禰󠄀豆子を背負って雪山を降りていくシーン。アニメーションの美しさが際立つ非常に印象深い場面ですが、舞台となった雪山のモチーフが東京都の「雲取山」であることがわかっています。ファンブックでは正式に炭治郎の出身地になっています。
雲取山は東京都、山梨県、埼玉県にある標高2,017mの山で、日本百名山の一つになっています。ただ登ろうとするとある程度の経験者でないと難しいので、万全の準備が必要になってきます。
また炭治郎が修行の末最後に石を割りますが、その石に近い物が奈良県柳生町にあります。天乃石立神社にある「一刀石」は剣豪・柳生石舟斎が修行で訪れた際に天狗と共に一刀両断にした石だと伝えられています。
実際自然に割れたということですが、アニメの再現性は高く注目されている場所です。
現在公開している劇場版「無限列車編」の舞台である列車は「蒸気機関車」です。
蒸気機関車が登場し認知され始めたのは明治に入ったころで列強に追いつきたい日本が取り入れました。大正になると国産の蒸気機関車が登場し、各地で重要な移動手段、運送手段として定着していきます。
アニメでは「この土地の主」とも評されていますが、認知はかなり広がっていたので、炭治郎、伊之助は田舎者扱いされています。ただ訳の分からない金属の塊に乗れって言われる心境も分からなくもないです。
現在蒸気機関車は大幅に数が減っていますが、今回の劇場版の公開によりJR九州がコラボ。「無限」ヘッドマークを付けて一時的に運行しています。興味のある方は是非どうぞ。
では