2023～2024シーズン序盤のインパクトチームウェストハム～得意なプレーを磨き上げ、再び上位陣を脅かす存在に～【サッカー】

今回は主要欧州リーグの2023～2024シーズン序盤のインパクトチームについて書いていきたいと思います。

順位はもちろんのこと、戦術、内容でインパクトを残したチーム中心で書いていきます。

初回は「ウェストハム」です。

主な布陣＆選手

①監督の哲学に合った選手の獲得

昨シーズン残留争いに巻き込まれながらも地力を見せつけ浮上すると、カンファレンスリーグでも優勝しヨーロッパリーグ出場権を獲得したウェストハムですが、今シーズンは前シーズンの大型補強の失敗を踏まえてチームに合った選手を選択する方針に。

チームの象徴であったライスをアーセナルに引き抜かれるものの、得た移籍金を有効活用してストッパータイプのマヴロパノスに守備力に優れたエドソン・アルバレス、そしてマルチな才能を持つクドゥスを獲得。

またクロスやロングパス、セットプレーで違いを作り出しつつハードワークもこなせるウォード・プラウズを獲得し、モイーズ監督の哲学に合った選手の獲得を行えた状態で新シーズンに臨む事となりました。

②得意なプレーを磨き上げ

それでもライス移籍の穴は大きいものとされ開幕当初は苦戦が予想され、実際開幕のボーンマス戦では内容も芳しくなく引き分けを喫します。

しかし2節のチェルシー戦で3-1で快勝すると、続くブライトン戦でも同スコアで快勝。その後マンチェスターシティ、リヴァプールに力負けするも予想外とも言える善戦を見せます。そしてヨーロッパリーグでは2戦全勝と好スタートを切り、2つのコンペティションにも今の所適応しています。

その要因になったのはその戦い方で、モイーズ監督が得意としているカウンターとセットプレーが機能しており、格上相手にはカウンター、守備を固める相手にはセットプレーと得意なプレーを磨き上げしぶとく勝ち点を拾っています。

さらにカウンター時にはポストプレーとキープ力に優れたアントニオと変化を与えるパケタ、そして決定力に秀でたボーウェンがいて、セットプレーでは前述したウォード・プラウズに加えアゲルド、ズマなどパワーヘッダーが控えている等監督の哲学に合った選手も揃っており、安定した得点力が期待出来ます。

③再び上位陣を脅かす存在に

ただここまでクリーンシートは1とやや守備には課題が残ります。気になるのはやはりカバーリングの意識で、対人には強いものの守備陣はマークを見失い裏を付かれて失点を喫しています。

特にアゲルド、ズマの両センターバックはいずれもカバーリングが苦手なタイプの選手なので、いかに裏を取られにくい守備陣（アンカー不在のリスクはあるもののエドソン・アルバレスのセンターバック起用もいいかもしれません。）を構築出来るか、モイーズ監督の判断に注目されます。

その強固なサッカー哲学と浸透させ再び上位陣を脅かす存在になりつつあるウェストハム。今後の戦いぶりにも注目していきたいです。

では

きちのうすめ雑記