勢いのあるエバートンと、前節の大敗後に持ち直したいリヴァプールのマージーサイドダービーです。
ということで先日行われたエバートンvsリヴァプールの感想です。
両チームのスタメン
GK:ピックフォード
DF:コールマン、ミナ、キーン、ディーニュ
MF:ドゥクレ、アラン、アンドレ・ゴメス
FW:ハメス、カルバート・ルーウィン、リシャルリソン
リヴァプール
GK:アドリアン
DF:アレクサンダー・アーノルド、マティプ、ファン・ダイク、ロバートソン
MF:ヘンダーソン、ファビーニョ、チアゴ
FW:サラー、フィルミーノ、マネ
キーン(前19)カルバート・ルーウィン(後半41)、マネ(前3)サラー(後27)
①切り替えの早い展開
エバートンはフルメンバー、リヴァプールはマティプ、チアゴを先発に使いました。エバートンは4-5-1のブロックからのカウンター、リヴァプールは追い込む守備からのショートカウンターといういつもの形で入りました。試合はいきなり動きます。速いパスワークからロバートソンが折り返しマネがゴール、早い時間帯で先制を奪います。
しかしGKとの接触で大黒柱ファン・ダイクが負傷し暗雲が立ち込めた中、エバートンはセットプレーからキーンが同点弾。試合を振出しに戻します。
そこから試合はより強度を増し切り替えの早い展開が続きます。そんな中輝きを放ったのは攻撃の核であるハメスとフィルミーノです。前者は効果的なサイドチェンジで相手を振り回し、後者は中盤に降りてパスワークに関わり数的有利を保ち続けました。しかし両GKの頑張りで追加点はなく前半を終えます。
②後味の悪い結果
後半はお互いリスクを避けたロングボールが増え始めます。しかしそんな中異彩を放ったのはチアゴ。ボールを効果的に散らしゲームを支配するとダイレクトな崩しのこぼれ球からサラーが勝ち越し点を挙げます。
しかしそろそろ終了かと思われた時、リヴァプールは集中を切らしたのか簡単にクロスを上げられカルバート・ルーウィンの高い打点のヘッドで同点に。終了間際にはリシャルリソンのレッドカード、VARの微妙な判定となり後味の悪い結果となりましたがお互い強度の高い見どころのある試合となりました。
③絶対外せない3人
リヴァプールには絶対外せない3人の選手がいます。アリソン、ファン・ダイク、フィルミーノです。現在その二人を欠く緊急事態に陥っています。
代わりとなるのはアドリアン、マティプとなりますが離脱した二人は両者とも世界最高クラスなので穴を埋めるのは不可能です。ただ心配なのは他の選手で、アーノルド、ジョー・ゴメスの守備の弱点は特に目立っています。正確にいうと他チームに炙り出されたといっても良く、今後も不安なポイントになってくるでしょう。
対するエバートンの強さはフロックでないことが再び証明されました。心配されたセンターバックもここまで致命的な弱みを見せてはいません。今回入れられた2点は止めようがない失点だったので、アンチェロッティ監督の守備の整備が上手く機能している証拠だと思います。
しかしハメスに依存しつつある攻撃は気になります。好不調の波がある選手なので、シグルドソン、ベルナルジなど既存の選手がモチベーションを保てるかが勝負所です。
では