今回は主要欧州リーグの2020~2021シーズン序盤のインパクトチームについて書いていきたいと思います。
順位はもちろんのこと、戦術、内容でインパクトを残したチーム中心で書いていきます。
初回は「エバートン」です。
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①中盤の強度と守備の練度
スタートダッシュを決めトップ6崩しにこれ以上ない勢いを作れた序盤でした。昨シーズンとの大きな違いは「中盤の強度と守備の練度」です。
対人に強くダイナミズムに優れているドゥクレ、アランの加入で、中盤の強度が飛躍的に上がりました。昨シーズンはシグルドソンやデイヴィスが主に使われていましたが、フィジカルに秀でた選手では無いので攻守においての強度が足りなく失点を積み重ねる結果となりました。また怪我人続出でスタメンを固定出来なかったのも大きいと思います。
そういう意味では、じっくり練習を重ねられ守備の練度を高められた昨シーズンのメンバーと、アンチェロッティ監督を少なからず知る選手の加入の融合で守備が安定するのは予定調和だったのかも知れません。
②エースと司令塔
攻撃ではカルバート・ルーウィンとハメス・ロドリゲスの活躍が大きいです。前者は6得点の固め打ちで得点ランキングトップを走っています。昨シーズン13得点とブレイクを果たし飛躍の年となった為、今シーズンの活躍はフロックでないことがわかります。このまま順調に育ち、プレミアを代表するストライカーになって欲しいです。
後者はレアルマドリードでの不遇の時期と見違える程プレーが溌溂としています。やはり監督の信頼というのは大きいですね。特にリシャルリソンとのコンビは抜群で、ハメスのインスイングのパスにリシャルリソンが飛び込むプレーは黄金パターンになりつつあります。
③最終ラインの不安
しかし不安はあります。一番は最終ラインです。今はキーンとミナが務め奮闘していますがBIG6と比べて質が劣るのは否めません。降格したノーリッジからゴッドフリーを獲得し事なきを得ましたが、センターバックの出来が今シーズンを占うと思います。
また今は好調ながらムラが激しいハメスのバックアップです。現状シグルドソン、イウォビなどが候補に入りますが、違いを作れるかと言うと現時点では微妙な所ですので彼らの成長or奮闘もカギになってくると思います。
まだまだ序盤も序盤ですが順調なスタートを切ったエバートン。今後も注目していきたいと思います。
では